インターポールから来た子供

命令 ページ18

自分side


この殺人事件が組織と
関係しているかもしれない。
もしそうなら、これは公安の仕事だ

すぐに電話で知らせよう



と、思ったがその必要はなかったらしい






少し離れた場所で捜一の刑事達が
誰かと言い争いをしている





あの黒縁メガネは風見さんだ。


様子を見る限り、捜一と公安は同じ警察官なのに
仲が悪いらしくお互いを睨みつけている。



特に佐藤刑事がすごい・・・




『こんにちは、また会いましたね
　公安部の皆さん。』



ほっとこうとも思ったが、
これ以上は見てられない。



今にも殴り合いが始まるかもしれない
空気感に耐えられず、私は声をかけた。





『さっきぶりですね。風見さん
　それで、なぜここに？』



風「この事件は、公安で預かることに
　 なりましたのでそれを伝えにきました。」



佐「ふざけないで！」



すっかり冷静さを失った佐藤さんに
少しびっくりする。



佐「なにも言わずにいきなりやって来て
　 事件を捜査するのをやめろなんて
　 到底理解できないわ。」


だが、言ってることはまともだ。


しかし・・・・・・





『佐藤刑事。言い分は理解出来ますが
　今回はこの命令にしたがってください。』





佐「できません！」






『嫌な言い方をしますが、国際捜査官
　は国際間で自由に捜査する為に様々な
　ライセンスを与えられています。
　ですから、年下でも立場はあなた方
　より上です。』



『上の命令は絶対。どうぞお引き取り
　ください』

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