担降りしたあの子が好きです Ren N

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一目惚れってほんまにあんねんな


見た瞬間、胸がドキドキしたもん


いつかあの子と付き合いたい


ずっとそう思ってた


気づいたらもう四年もたってて、俺はもう大学生


名前も住んでるとこも知らん


コンサートを見に来てくれるのを生きる糧にして、付き合うなんか完全に諦めてた


ステージ上から客席、ファンの子が想像してる以上に見えてるから



それがまさか、目の前に現れるなんて……


いや、近くで見ても可愛いし



すかさず告ったわ



憧れの子と毎晩通話


やばくない？


めっちゃ幸せやねんけど





海「廉、今回はちゃんと上手くやりなよ？笑」


紫「そーやで笑 いままでの酷すぎたから笑」


「分かってるわ笑 本命やもん」



今まで、言い寄ってくる女はそれなりにいた


ほぼ強制的に付き合わされたけど、


俺の頭の中はあの子が占領してるねんで


そりゃ、上手くいくわけない


デート行ってもイライラするし、


ってか興味無いし


そんな感じやから、告ってきた女の方から振られるのが恒例


その当たりから俺の性格、きつくなったと思う



まあたぶん本命と付き合うねんから徐々にマイルドに戻っていくはずやけど笑



「今何してんの？」


毎晩恒例の電話


「うーん？少クラ見てるよ

今KINGでてる」


「え、俺やん」


「やばいやばい、紫耀くんやばい

え、この海ちゃんのダンスやばすぎるんだけど」


「え、俺は？」


「まあ、うん」


すっげー傷つくわ


今までの女は俺のことかっこいいかっこいい言ってくれた


めっちゃうざかったけど、好きな人に言われないのは傷つく


しかも、紫耀とか海人はめっちゃ褒めるやん


2人は仲間やけどライバル


そんなに悔しいとか思ったりしたことないけど、今はめっちゃ嫉妬してる



「そーや、お前、俺のことなんて呼んでたん？」


「えーっと、好きやった時はれんれん

今は永瀬くん」



「好きやった時ってなんやねん

俺の彼女やろ、A」


「え、、

じゃあ、廉って呼ぶ」



廉、廉、廉、廉


やばい


俺、めっちゃAの声タイプやねん


「俺は好きやで」



俺、こういうこと言うタイプじゃないねんか


まだ二人っきりであったことないのに、電話だけで調子狂いまくってる

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