担降りしたあの子が好きです Ren N

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「Aちゃんはいつも千秋楽に来てくれてるよなー？」

「あ、そうです！」


こんな冷静な受け答えしてるけど、私の脳内荒れまくり


連れてこられた人気のない喫茶店


あっちのふたり席に謎に楽しげに座る海ちゃんとあいり

そして、私の向かい側に座るしょうれん

やばい、ほんとに


永瀬くん、オレンジジュース、ストローでジュルジュルすすってるんですけど


可愛すぎませんか


私服であろう水色のシャツ、爽やかすぎるよほんとに



例えるならシーブリーズの中川大志くん的な


そして隣の平野くん


いつものおバカキャラとは打って変わって、片手でコーヒー飲んで、醸し出す大人の雰囲気



あなたの顔で白いセーターとか殺しにかかってるんですか、ほんと


花男の花沢類、いけるよ絶対



そんなこと、本人を前に言えるわけなく、冷静装ってます


微妙な沈黙が続く


「あの、なんで俺から紫耀に降りたん？」


唐突すぎるよ、あなた


「え、いや、紫耀くんの魅力に気づいちゃって……」


「えー俺の魅力？笑

どこにあるんやろ」


あなたは魅力の塊です


その自覚してないあたりさすが



「あと、永瀬くんはちょっと違うなーと思って」


「違う？！

4年くらい応援してて、そんなことあるか？！ 」


なぜに私は永瀬に怒鳴られてるの笑


ごめん、幸せ


「俺様から担降りするとかまじありえへん」


「え？」


「ちょチョチョイ！ストップ

廉、気をつけろよ笑」


聞き間違えか？


まあいいや


「決めた！お前、俺と付き合え！」


「は？」


あの、なにこれ


胸きゅんレジェンドの体験版とか？


いや、おかしい

なんで私は元自担に告白されてるのか



本来なら飛んで喜ぶもんなのだけど、別に私、ジャニーズを恋愛対象とか見てないし、

プライベートとかどうでもいいし


「えーっと、拒否の方向で……」


「は？ありえへん


なに、紫耀やぅたらいいってこと？」


「おい、廉、困ってるやろ！」



「だって、俺様の告白、拒否るねんで？」


まって、嘘でしょ


もしかして、永瀬…

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