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僕の残り香くらいは残させてくれ ページ45
『あ！今だから言うけどね、僕大先生の事愛しちゃいかけたんだよね…その時は愛したらいけないって思ってたから別れたんだけどさぁ…』
それからあの時の思い出を話をしだしたので僕は煙草に火をつけた。
そして煙を吹きかけた
『お！珍しい！大先生が僕の前で煙草吸うとか！』
ut｢そーいう気分なだけや…ほらはよ家帰ったりーや｣
『そうする！大先生！ありがとう！』
恋する乙女特有のルンルンというかワクワクというかなんとも形容し難いテンションで駆け出していく彼女。
"愛したらいけないって思ってたから"
はぁ…よりにもよってあのロボロに負けるとかテンション下がるわぁ……
煙草の煙を口から吐き出す。
一緒にこのやるせない気持ちも吐き出せたらええんやけどな。
灰皿にグリグリと燃えたあとの煙草を押し付けた。今日は♀引っ掛けるかシッマとFZ行ってこよかな。
あいつのことは忘れられへんけど
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作者名：榎 | 作成日時：2021年1月13日 1時
