二話 ページ3
Aside
そんなにわかりやすかったか
と一人反省会を開いている。
でも冴君からの誘いは久しぶりだ。
いつもはお互いの仕事の都合で遊べないからだ。
どんな服着てこうかな。メイクは。
と考えながら職員室でテストを作成中。
隣の家庭科の先生が話しかけてきた。
一番仲がいい同期だ。なつみちゃんという。
「もしかしてデート?」
ん?
なんでわかったの!
声に出てたらしく、なつみちゃんは笑った。
「なんか今授業してきた3Aが言ってたの。生徒にまで言われちゃって」
と爆笑してる。
まあいいや。どうにもならん。
軽く雑談しては授業。職員室。授業っとやっていると仕事終了。
いつもより早く帰ってご飯食べて、服をかわいいプレゼントしてくれたワンピースに着替えた。
急いで家を出てタクシーを捕まえた。
スタジアムに着くとみんながそれぞれ○○選手と書いてあるタオルを掲げている。
冴君は日本のワールドカップに出るため、今は日本の試合に出ている。
選手が登場するとわっと歓声があがった。
それから試合が始まり、さっそく冴君がシュート。
さえ!さえ!と歓声が上がった。
私も少しだけ乗ってさえと言ってみた。
よくルールがわかんないけど、相手に点を取られたときは悔しかった。
それでも試合は勝った。
三対一
最後のシュートも華麗に決めた彼に、みんなが冴選手やっぱすごい!
と盛り上がっている。
なんか誇らしい。
みんなが絶頂のさなか、冴君一人だけ出てきた。
するとぱっとライトが消え、私に集まった。
え。なに。
すると司会の人がマイクをもって、降りてきて!と声をかけた。
私か!と思い急いで駆け下り、スタッフの人がこちらです。と声をかけてくれて、それに従うともうスタジアムの中心まで歩くしかなかった。
冴君が手を引いてくれ、中心に来た時。
彼はひざまずいて、
静かなスタジアムに響く
「結婚してください。」
私は目を丸くした。
彼らしくシンプルで、でも気持ちがこもったプロポーズ。
思わず彼に抱きつき、はい。と小さく返事をした。
スタジアムが今日一番わっと盛り上がった。
私はこの時気がつかなかった。
テレビがこればっかりを流し、新聞を飾り、職場がめちゃくちゃ盛り上がっていることを。
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抹茶(プロフ) - 最&高でした!糸師夫婦尊い... (10月9日 10時) (レス) @page18 id: e21c294769 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - さくらもちさん» コメントありがとうございます!!これからもよろしくおねがいいいたします! (6月1日 23時) (レス) id: 10f6e45005 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - 100評価目を頂きました!最高に面白かったです! (5月30日 23時) (レス) id: cc54600512 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - 100評価目を頂きました!最高に面白かったです! (5月30日 23時) (レス) id: cc54600512 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - 玉子ぷりんさん» ありがとうございます!! (5月21日 10時) (レス) id: 10f6e45005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年3月19日 9時