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あの後の記憶がはっきりしない。
ちょうどタイミングよく現れた応援部隊が私達を見つけてくれて、救急車を手配してくれた。
それから病院に連れていかれて、レイナと私は別々に治療を受けた。
もちろんレイナの方が重症だった。
出血多量、とか、意識が戻りません、とか、切迫したセリフが飛び交っていた事は覚えている。
治療を終えた私は、レイナの眠るベッドの横に座り、彼女が目を覚ますのをただ待つ人形のように過ごした。
病院に来てから何時間くらい経ったのだろうか。時計の短い針は2を通り過ぎたくらいの場所にいた。
レイナに繋がれた管と、その機械から出る無機質な音がやけに耳に響いた。
「…君も少し休んだらどうだ。」
後ろから低い声が聞こえてきて、首だけ捻って後ろを見ると、彼女の主治医のレイ先生が立っていた。
何度かレイナに付き添い病院を訪れた事があり、一応顔見知りではある。
「ここは個室だ、人1人眠るには十分なサイズのソファもある。」
きっと、レイ先生がレイナのために広い個室を用意してくれたのだろう。
いくら重傷だからといって、普通はこんなに広い部屋を用意してもらえるわけが無い。
『レイナ…目を覚ましますか。』
「少し出血が多かったので輸血を行った。傷は心臓まで達してはいなかった。…じきに目を覚ますはずだ。」
端的に、呼吸をするように先生は言う。
その言葉にほっとしながらも、私があの時諦めずに戦っていればレイナはこんな目には遭わなかった、という思いが目から涙として溢れた。
『レイナ……、』
ごめん、とうわ言のように呟くと同時に、病室のドアが乱暴に開かれた。
「…面会時間はとうに過ぎているぞ。」
「…僕のボディガードなんだ、看護師に話は通してあるよ。」
ホムラさんが、病室のドアを開けて立っていた。
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終身刑(プロフ) - みんさん» コメントありがとうございます!!!トウさんの人柄妄想が解釈一致したようで何よりです！！！！ (4月23日 20時) (
レス) id: 18e575fe4e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - 勢いで1話から全部読みました！最高でしたありがとうございます！！！私個人で妄想していたトウさんの人柄が全部詰まっていてビックリでしました(笑)素のトウさんの一人称が「俺」なところも酔うと泣き上戸なところも「わかる！かわいい！」って気持ちで読んでました！ (4月22日 16時) (レス) @page42 id: 374b46078c (このIDを非表示/違反報告)
終身刑(プロフ) - とめ伊藤さん» コメントありがとうございます…！トウさんへの熱を書き殴っただけで解像度も高くないまま書いたので不安だったんですが、そう言っていただけるととても励みになります！ (4月10日 7時) (レス) id: 18e575fe4e (このIDを非表示/違反報告)
とめ伊藤 - シリーズ1から時間を忘れて読んでしまいました。主ちゃん幸せになってくれ…あわよくばトウさんと結ばれてくれ… (4月9日 16時) (レス) @page11 id: 014db8d1e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：終身刑
| 作成日時：2024年4月7日 13時
