拝啓、爆弾魔さん。【名探偵コナン】

No.40 ページ41

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『おはようございます諸伏さん、結局寝なかったんですね』


「Aちゃんだって、」


『私はそんな疲れが吹っ飛ぶくらいの達成感を味わっています。』



それに私は一徹だけれど、諸伏さんは何徹目だって話である。



「もう完成したの…？」


眠そうに目を瞬かせながら驚いた表情をする諸伏さん。

お願いだから一度休んできて欲しいものだ。



『作業効率は従来のパソコンのおよそ4倍。

スムーズなマルチタスキングを可能にし、今までより遥かに仕事を早く終えることができます。』



わらわらと集まっていたメンバーが、うわすげぇ…、と感嘆の声を上げる。


私は誇らし気に微笑んだ。



『勿論、セキュリティは万全。虹彩認証を取り入れたので、後で登録してもらいます。

パソコンを立ち上げる際と、データ保存のファイルに二重のパスワードを付けることも可能です。』



「そんな凄いパソコン作っちゃったの！？」



諸伏さん含め、沢山の人の驚いている顔が私の口角を上げさせた。


正直、全く疲れを感じていない。


それ程に嬉しく、かつ楽しく、達成感の過剰摂取では無いかと思うほど、私の気持ちは満たされていた。



『諸伏さん、質問なんですけど。』


未だ衝撃の冷めやらない様子の諸伏さんに声を掛ける。


「ん？」


『皆さんのパソコン、全て私に作らせて貰えませんか？』


「「「…っ！？」」」


『わ、』



私の言葉が相当衝撃的だったのか、近くにいた全員が私を全力で振り返り、大きくした目で私を凝視した。

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