拝啓、爆弾魔さん。【名探偵コナン】

No.34 ページ35

.

sideA



「おい萩原、Aってもしかして…」


荷物をバックに纏め終わって、帰ろうかとしたところに声を掛けてきた刑事さん。



「そうそう！前言ってた俺の命の恩人！」


満面の笑みを浮かべながら私の肩へと腕を回す研二。


『んな大袈裟な…！』


研二の言葉に反射的に突っ込んだ。


そんなすごい人間じゃないんだから、知らない人にそんな紹介しないでよ馬鹿。



「何言ってんの、事実じゃん？」


『あれは結果論だから！』


それに救われたんだよ！とまるで私の話を聞く気が無い研二。


挙句の果てには話しかけてきた男の人に萩原を救ってくれてありがとな、と言われてしまった。


…いや本当にあなたに感謝される程のことはしてないです。。


と、そこではたと気づく。



もしかしてのもしかして。伊達さんなのではなかろうか。


『あの、前園Aです、』


まずは自分から名乗るべきだよな、と軽く会釈しながら言った。


「伊達航だ、よろしくな！」


伊達、航。


おお！同期組コンプリート！と謎の達成感を味わっていると、研二があ、そうだ、と声を上げる。



「Aちゃん、前園(・・)って、」


『あ、そうだったね。』


研二が何処まで知っているかは分からないけれど、偽名になったこととか話すべきことは色々ある。



「取り敢えず、場所変えよっか」


『うん。

…あ、伊達さんも良かったら来てください。』


いいのか、と問う彼に、2人の同期も絡んでくる話なので、と言うと少し驚いた顔をしながらも誰の事か察したのか、軽く頷いて着いてきた。




研二に連れてこられたのは自動販売機の前のスペース。



「ほい、Aちゃん」



緩い放物線を描いて私の手に収まる缶コーヒー。


『ありがと』


プシュ、と軽快な音を立てて缶を開け、一口飲んでから2人は私の話を聞く体制に入った。

No.35→←No.33

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す