拝啓、爆弾魔さん。【名探偵コナン】

No.12 ページ13

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『…ねぇ、私はもう』



「俺達FBIも、日本の警察も、世界中で戦ってる奴らがいるんだ。」



私が言おうとした言葉を遮って、言わなくてもわかるよな？と、いつだって輝いていた変わらない瞳で私に訴えかけるお父さん。


結局お見通しなのだ。



爆弾を止めることに成功したら、誰にも迷惑をかけずに死ぬつもりだった。



これからのことなんて、一人で生きていくなんて、考えたくもなかった。



でも、死にたい、なんてこの2人の前で言ったらそれこそ殺されてしまいそうだ。



私が諦めたように笑うと、2人も同じような顔で笑った。




「、ごめんな、置いてっちまって」


『…うん』


「でもね、私たちを、きっとあなたなら助けてあげられるって信じてるの」


『……うんッ』




次々と溢れる涙のせいで、視界がぼやけて、もう2人の姿はあやふやだった。


危険な目に遭わせたくないとか言っといて、巻き込む気満々じゃないか、馬鹿。



その反面、2人に期待されていることが感じられて嬉しくも思う。




「A、もうあなたは大丈夫」



優しいお母さんの言葉に頷く。



何が大丈夫かなんて理由はないし、正直に言えば現実はあまり良くないだろう。



でも大丈夫なんだ。



私はきっと戦える。





「＿＿＿＿＿生きろよ。」





確信を着いたお父さんの声が、響いた。



もう二度と会えなくなるのだろう、その言わずとも感じられる事実と2人の言葉に私の涙は止まるということを知らないようだった。








＿＿＿＿＿うん、生きるよ。

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