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ですが ページ18

薬研side





あれから3時間ほど経ち、
俺達は昨日と同じ部屋で各々寛いでいた。


雪花は政府の役人に呼ばれ、
これからの本丸についての説明を受けていた。



特にすることもなく
ボーッと宙を見ていると、

厠に行っていた五虎退が
大声を出して帰ってきた。





五虎退「や、薬研兄さんっ!」



名前を呼ばれ五虎退の方を振り向くと、

手には1枚の紙が握られていた。





薬研「どうした、五虎退」





五虎退「こ、これが、落ちてたんです!」



五虎退が差し出した紙を捲り
中の文字を確認する。





[大将は隠れている

道は一つ、空いてるかも分からない


でも行く価値はある


残りは大将が隠したあの道のみ


下は奈落、上は暗夜

降り積もる雪は酷く暖かい


お前は来るな

二手に別れるぞ]




手紙に書いてあったのはそれだけだった。


でもそれで十分だ。




周りでオロオロとしていた五虎退に大手柄だぞ
と声をかけ頭を撫でると、

嬉しそうに擦り寄った。



その勢いで立ち上がると、
俺は扉へと向かった。


五虎退が大きな声を出していたので、
視線が集まっていた。





一期一振「どこに行くんだい、薬研?」



視線が自分に集まる。





薬研「んー?ちょっと役人とこに行ってくる」



扉に手をかける。





乱「何か分かったの?」





薬研「微妙なとこだな…。
でもまぁ、これからやる事は分かった」



ドアノブを回し、部屋の外に外に出る。

俺は部屋に振り返っていち兄を見る。





薬研「あ、それと厚は無事だぞ」


辿り着いたかは知らないが


奈落に落ちてたりしてな。

なんて不吉なことを考えながら
前を振り返ると___





「詳しく聞かせてください」



目の前には雪花。

しかしその声は低く、
とても雪花が出したとは思えない。


足元を見ると、ちょこんとこんのすけ
いや神城が座っていた。





薬研「お、おう」



驚いて思わず裏返った声で返事をした


部屋に招き入れ、
雪花達にも手紙の内容を伝える。



内容を話し終えると、皆考え込んだ。





乱「大将、ってことは厚が残した可能性が高い、というか厚って事で間違いないよね?」





薬研「嗚呼。厚に間違いない」





五虎退「な、なんだか難しそうな内容ですね…」



各々が感想を述べた





神城「……ふむ、わかりました」



神城が声を挙げた。

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のんのん(プロフ) - ちぃ子さん» わあ!有難うございます!ギュー( *´ω`*)´ω`*)ああ、癒される(´∀`*) (2017年9月5日 14時) (レス) id: 35480b8106 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ子(プロフ) - のんのんさんぎゅーーーっヽ(´▽`)/ (2017年9月5日 7時) (レス) id: 025a25c782 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんのん | 作成日時:2017年8月30日 11時

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