ありがとう ページ38
Aside
薬研「馬の足音が……近づいてきているのか？
何百頭もの馬が？」
その薬研の問に厚はこくんと頷く。
薬研「こりゃあ………笑えねぇ、な」
薬研の顔が若干引き攣っている。
厚「大将、？」
厚が不安な目で見てきた。
A「………私達には三つの選択肢がある。
一つ目は、私はもうここの主ではない。
よってこのまま…政府に戻る。
この手は絶対に使いたくないけれどね。
二つ目は、今すぐに皆に伝えて
皆だけでも逃げてもらう。
勿論薬研達も強制はしない。
そして三つ目は…皆で戦う。
けれどその為には雪花ちゃんの許可が必要。
でも雪花ちゃんは、
皆が傷つくのを人一倍嫌う。」
私は一呼吸おいて決意を固める。
A「だから私は二を提案する。
私は誰一人傷ついて欲しくない。
この本丸は私の宝物だから。
君達神様を守るのは私の仕事だから。
私の、生き甲斐だから。
それに、もしこのまま逃げたら
私の本丸の後ろにはあと数十の本丸がある。
私が囮として足留めしてる時に
他の本丸の子達を避難させて欲しい。
…………いいわね？こんのすけ」
こんのすけ「お気づきでしたか…。A様」
A「うふふ。
何十年一緒にいると思ってるの♪
さっきは政府からの緊急の呼び出しで
行ったのでしょう？
この本丸に危機が迫ってる…と」
こんのすけ「……既に在住の他本丸には
即刻退避せよと通達してあります。
ですが此処、5番地 悠久通り は
数十の本丸が在籍してあります故…」
A「………それに此処は多くの刀剣男士を
所有している審神者が多く集まる番地。
移動時間はそれなりに掛かるわね」
思考をフル回転させて
有力な情報を組み合わせる。
暫くの間、沈黙が流れた。
厚「大将。俺は大将とずっと一緒にいるぜ！」
薬研「嗚呼、勿論だ。
俺っち達は大将に何処へでもついて行くぜ」
A「…うん、ありがとう。元気出た」
私は二人の頭の上にポンっと手を置いた。
A「それじゃあ、早速頼ろうかな〜？」
厚/薬研「嗚呼！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のんのん(プロフ) - 傾国萌えのセネンさん» ご指摘有難うございます。分かりづらくて本当に申し訳ないのですが、優香は"態と"表記を変えております。誤解されやすい表記で申し訳ありません。理由は、後ほど(番外編で)明らかになっていく予定です。コメント有難う御座いました (2018年2月21日 21時) (
レス) id: 97f8702749 (このIDを非表示/違反報告)
傾国萌えのセネン - ページ１３で途中から名前が優香になっています。 (2018年2月20日 16時) (レス) id: e1547fa130 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん(プロフ) - LEISさん» は、は、初コメ！！ありがとうございます！更新めっちゃ頑張ります！はい、単純です← し、失礼しました……。是非完結までお付き合い下さいな (2017年5月24日 18時) (レス) id: 7c16e0aa31 (このIDを非表示/違反報告)
LEIS - めっちゃおもしろい！！！！この作品完結するまで見る！！頑張ってください！！！！ (2017年5月24日 17時) (レス) id: bdc48586c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のんのん | 作成日時：2017年5月5日 19時
