た、助けてくれよっ! ページ22
薬研side
薬研「さて、どうするか…」
審神者部屋へ向かいながら隣の厚と話し合う。
厚「薬研、お前スゲェな…。
今さっきまで全力疾走で走ってたのに
もう息も整ってて、
しかも大将を抱えて
普通に歩いてるだなんて…….。
お前、さては人間じゃないな?」
薬研「落ち着け厚。俺ら人間じゃないぞ」
数秒静まり返った空気。
響くのは俺達の足音だけ。
その空気を壊したのは厚自身だった。
厚「…………其処のアンタ。お前が後任か?」
薬研「(こいつ話し変えやがったな…)」
無理やり話を変えて目線を逸らした厚に
少なからず大将の癖を思い出す。
子は親に似る……かぁ
後任?「は、はい!私、雪花(セッカ)と申します!どうぞよろしくお願いします!」
そう言って後任は深々と頭を下げた。
そこに、
まるで空気を読めない声が掛かった。
鶴丸「な、なぁ。俺は帰っても___」
薬研「いいわけないだろ?鶴丸の旦那(^ω^)」
帰らせるわけが無いだろ。
逆にどう考えたら
その思考回路に辿り着くんだろうか。
そうこうしている内に、審神者部屋に着いた。
薬研「ほら、大将。
着いたぞ。起きてるだろ?」
俺っちがそう問いかけると、
ゆっくりと開かれる瞳。
A「むぅ...(´・ω・`)
もう少しで寝れたのに…」
どうやら寝起きの大将は
少し機嫌が悪いらしい。
厚「ほら、大将。
そんな事言ってないで、もうすぐ夕餉だぞ」
厚がそう呼びかけると
大将はまた少し不機嫌になった。
A「うぅ………(´・ω・`)
やだぁ……私は眠いの(`-ω-´)フンヌッ‼」
大将はそう言うと、
俺っちが抱きかかえてたのを抜け出して、
厚に抱き着いた。
厚「た、大将…」
厚が苦笑を零した。
大将は寝起きが悪い訳では無いんだが、
目が覚めるのに結構時間が掛かる。
大将は毎朝一番早く起きて
目が覚めるまで暫く部屋を徘徊して、←
大将が覚醒した頃に
主を起こす係が呼びに来るから
他の奴らは絶対に知ることはないだろう。
俺っちと厚は、
他の本丸に移る夜は
一緒に大将の執務室で寝てたから
もう慣れたも同然なんだよな…。
薬研「こりゃあ、後30分は掛かるな……」
厚と俺は、
つい、はぁ…と溜息を零した。
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のんのん(プロフ) - 傾国萌えのセネンさん» ご指摘有難うございます。分かりづらくて本当に申し訳ないのですが、優香は"態と"表記を変えております。誤解されやすい表記で申し訳ありません。理由は、後ほど(番外編で)明らかになっていく予定です。コメント有難う御座いました (2018年2月21日 21時) (レス) id: 97f8702749 (このIDを非表示/違反報告)
傾国萌えのセネン - ページ13で途中から名前が優香になっています。 (2018年2月20日 16時) (レス) id: e1547fa130 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん(プロフ) - LEISさん» は、は、初コメ!!ありがとうございます!更新めっちゃ頑張ります!はい、単純です← し、失礼しました……。是非完結までお付き合い下さいな (2017年5月24日 18時) (レス) id: 7c16e0aa31 (このIDを非表示/違反報告)
LEIS - めっちゃおもしろい!!!!この作品完結するまで見る!!頑張ってください!!!! (2017年5月24日 17時) (レス) id: bdc48586c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんのん | 作成日時:2017年5月5日 19時