ガラリと変わった、と、そう思った ページ4
「………」
「えっと…、そんな所で、なにしてるのかな？」
倒れているAを、狛枝が笑って見下ろす。
…失敗した…。
倉庫に先回りして、そもそも準備させなければいいと思いここに来たのだが…
この世界は、どうも私の思い通りにはならないらしい。
この倉庫には、真ん中にある大きなカーテンによって、手前と奥の空間に別れている。
彼が死んでいたのは奥の空間。
いっそ死ぬのを阻止してしまおうと来たのだが、カーテンをめくった瞬間、山積みにされたモノクマのグッズが入ったダンボールが私の上に落ちてきたのだ。
そのダンボールには中々重たいものが入っていたようで、私の足は完全に重みで動かなくなっている。
腕もまた同様だった。
「残念だけど、ここに爆弾はないよ」
「…爆弾は、工場にある」
「…」
狛枝の顔が一瞬強ばる。
まさかこんな早くに見つかるとは思っていなかったのだろう。
彼がレストランで爆弾のある場所は、皆が一度行ったことある場所だと公表してから、1時間も経っていないのだ。
「そっか…、もう見つかっちゃったんだ。
流石、超高校級の罪人、Aさん。
…みんなの危機にも、こうして立ち会ってきたんだもんね…。
でもそれがわかっていながらどうして、ここに居るの？」
「……」
貴方が死ぬのを見たから、バカ正直に言う訳にはいかない。
「…何となく…」
そういうと、彼は"あはっ"と笑を零した。
「何となく、そっか。言う気がないなら、別にいいよ…。
…まぁ、キミの行動にもボクの才能が左右してしまったみたいだけど」
「……、…ぁ…」
その言葉に、何かを察してAは目を小さく見張る。
ダンボールが崩れてくるタイミングが気持ち悪いほど良いと思っていた。
原因は、彼の才能が働いたからだ。
超高校級の幸運、彼にとって邪魔な存在が、こうして動けない状態でいる。
それは彼にとって正しく幸運だろう。
「…キミの死を、希望の糧にするよ。
今ここで、狂わせる訳にはいかないんだ。
…きっと、上手くいくはずだよ…」
狛枝は薄ら笑みを浮かべながらナイフを取り出し刃先をAへと向けた。
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☆?(?ｖ?｡)(プロフ) - ええ〜！これからどうなるんだろう…皆と会えるのかな…？読んでて本当に楽しくて一気読みしてしまいました。更新待ってます！ (2023年1月6日 1時) (
レス) @page25 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く好きです！更新楽しみにしています。 (2022年6月10日 2時) (レス) id: db5b18e24f (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - 粉雪さん» 暫く時間が空いてしまいましたがこれからまた毎日少しずつ更新していければなと思います。今日もありがとうございます。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 更新お疲れ様です！そこで助けに入るのはまじでイケメンすぎる…次回の更新も待ってます (2021年5月7日 0時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - らさん» Twitterにまで興味を持って頂けて嬉しかったです。ご縁があればTwitterで繋がれればと思います。 (2021年4月25日 9時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枢戸 | 作成日時：2020年12月24日 0時
