走馬灯と決意の鮮やかさ ページ18
私は、この世界に来て…皆から大切なものを
沢山貰った。
周りに不幸を振りまく人生に、絶望すらしていたけど…
でも…皆は、そんな人生でも、生きていてよかったと思えるほどの…喜び、楽しさ、大切なことを
…教えてくれた。
_綺麗な走馬灯が、頭の中を駆け巡る。_
色んなことがあった
皆が皆、それぞれ抱えている想いがあった。
それが絡み合って、殺人を犯してしまったことも、あった。
十神
花村
九頭龍
辺古山
小泉
西園寺
澪田
罪木
弐大
終里
田中
ソニア
左右田
七海
日向。
そして…
狛枝 凪斗。
私は貴方たちに会えて幸せだった。
自分の人生を…貴方たちの為に使おうと
そんなバカみたいなことも本気で思えたのだ。
それは、空回りに終わってしまったけれど…
「…はぁ…何を迷っているんですか…？もう卒業でいいじゃないですか…。
つーかそろそろ放置プレイも飽きちゃったんですけどー」
ドヨンとした江ノ島がため息混じりにAに声をかけるが、直ぐにそのキャラも飽きてしまったのか、普通の彼女に戻る。
「………」
黙って俯くAに、江ノ島はうんざりしたように顔を顰めた。
「…っあー！やだやだ！
考え過ぎなんじゃないのー？
何故迷う必要があるのじゃ？
卒業を押したら皆とまた会えます。
それでいいじゃないですかぁ〜。
所詮この世界にいる奴らは…君以外、ゲームなんだからさ。
とっとと押しちまえよ！」
キャラをコロコロ変える彼女の言葉を、Aが否定する。
「それは…違う…！
私にとって…このゲームの世界にいた皆は…確かに本物だった…
誰がなんと言おうと…
皆は私を…助けてくれた…！
彼らがゲームだとしても、彼らから貰ったこの気持ちは…ゲームじゃない…！」
彼女の作った人工知能でも、AIでもなんでもいい…
あの時の皆に貰った想いは…絶対に忘れない…
Aの表情が、次第に変わっていく。
絶望だった表情から、希望を生み出したような顔へ。
その表情から江ノ島は悪い予感を感じて
キャラクターを作る余裕もなく戸惑う。
「は…？！本物の皆に会いたくないの？！」
「…会いたい…。
でも…私はそれを選ばない。
何度も殺してしまった…。
この世界のみんなを…
だから…その罪を…背負うの…
私は…超高校級の罪人。
私の罪くらい、背負ってみせる…」
Aはオクタゴンで入手した毒薬の入った瓶を、ポケットから取りだした。
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☆?(?ｖ?｡)(プロフ) - ええ〜！これからどうなるんだろう…皆と会えるのかな…？読んでて本当に楽しくて一気読みしてしまいました。更新待ってます！ (2023年1月6日 1時) (
レス) @page25 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く好きです！更新楽しみにしています。 (2022年6月10日 2時) (レス) id: db5b18e24f (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - 粉雪さん» 暫く時間が空いてしまいましたがこれからまた毎日少しずつ更新していければなと思います。今日もありがとうございます。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 更新お疲れ様です！そこで助けに入るのはまじでイケメンすぎる…次回の更新も待ってます (2021年5月7日 0時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - らさん» Twitterにまで興味を持って頂けて嬉しかったです。ご縁があればTwitterで繋がれればと思います。 (2021年4月25日 9時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枢戸 | 作成日時：2020年12月24日 0時
