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カゴの中の鳥は いついつ出やる ページ16

「ちょっと…待って…」

Aが俯いたまま静かな声で言うと、江ノ島は首を傾げた。

「…"留年"を押したら…どうなる…?」

「は…?今更そんなこと知ってどうするわけ?」

「…知りたい。

…どうして…ここに2つ選択肢があるのか…」

「……まぁ、そろそろあたしもこの状況に飽きてきたし…

いいわ、教えてあげる。」

江ノ島は、Aを睨みつけた。



___卒業を選んだ場合、A Aはこのゲームの世界で過ごした記憶を引き継ぎ、皆と幸せな日々を過ごせる。
尚、絶望だった時の記憶は消去される。

留年を選んだ場合は、この南国生活で狛枝凪斗を助ける一日を、永遠と続ける。__

Aは目を見開き俯きながら、江ノ島に問う。

「絶望だった時を…忘れる…?」


「そうだね…綺麗に忘れさせてあげるよ…。」

キザっぽく言う彼女。

私が私の過去を…超高校級の絶望になっていた時間を忘れたら…一体どうなってしまうだろう。



ふとドッキリハウスで見た夢。

凪斗の手が女性の手に変わっていた夢を思い出す。

そしてAはハッとした。

視界に映ったのは目の前の江ノ島 盾子の手に施された赤いネイル。

「っ…」

赤いネイルをしている女性なんて、いくらでもいるだろう…なのに何故だかとても、恐ろしくなって自分自身を抱き締める様に手を回した。


いや…余計なことは考えるな…

まず…留年を選ぶことはない。
私はもう、あの日々を巡りたくないからだ。

だとしたら、やはり選ぶべき選択肢は1つ…

今はここを出ることだけを…


__真実を受け入れなければ、このゲームには勝てない__

凪斗の声が頭の中で何度も木霊する。

彼の言う真実とはなに…?


「…ねぇ、ちょっとちょっとー…」

なかなかタッチパネルを操作しないAに痺れを切らしたのか、江ノ島は言葉を投げかける。

然しAには届かない。

遠くで彼女の声だけが響いている。



私にとっての真実は…なに…?

彼等に救済を→←最後の言葉



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設定タグ:スーパーダンガンロンパ2 , 狛枝凪斗   
作品ジャンル:アニメ
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☆?(?v?。)(プロフ) - ええ〜!これからどうなるんだろう…皆と会えるのかな…?読んでて本当に楽しくて一気読みしてしまいました。更新待ってます! (2023年1月6日 1時) (レス) @page25 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く好きです!更新楽しみにしています。 (2022年6月10日 2時) (レス) id: db5b18e24f (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - 粉雪さん» 暫く時間が空いてしまいましたがこれからまた毎日少しずつ更新していければなと思います。今日もありがとうございます。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 更新お疲れ様です!そこで助けに入るのはまじでイケメンすぎる…次回の更新も待ってます (2021年5月7日 0時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - らさん» Twitterにまで興味を持って頂けて嬉しかったです。ご縁があればTwitterで繋がれればと思います。 (2021年4月25日 9時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:枢戸 | 作成日時:2020年12月24日 0時

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