そろそろ終わるダンガンロンパ短編集4

最後の言葉 ページ15

__…ねぇ、聞いて…Aさん…。

真実を受け入れなければ、このゲームには勝てない。

…キミはこのゲームを勝ち進むべきなんだ…。
だってAさんは…希望、なんだからさ。

生きてここから出てよ…__

最後に私が彼に殺された時の言葉をふと思い出した。
彼の微笑む顔と共に。

「うっ……!!!」

猛烈な吐き気に、口を押さえた


いきなり口を押さえたAに、江ノ島は怪訝そうな顔をした。


「あらぁ？…非現実的な事ばっかり襲いかかったから動揺しちゃったぁ？

でもこれが真実。あんた達って真実って言葉大好きでしょー？」


そんな江ノ島の言葉にAは首を横に振った。


「そ、そんなんじゃ…」


「まぁ無理もないわよねー。

あんたは今まで生き返らせては殺し、て無駄なゲームを繰り返していたわけだし、そろそろここから出たいでしょー？」

江ノ島がニヤリと笑うと、目の前に、"卒業"と"留年"と書かれたタッチパネルが現れた。

「これは…？」



「それは先輩自身が押さなきゃいけないボタン。

そればっかりはあたしも改ざんできなかったんだよねー…」


「改ざん…？」

「いいのいいの、Aさんはそんなの気にしなくて。

帰りたいなら卒業って書かれている所を押せばいいの。

とっとと押しちゃいなよ。…押せば楽になるよ？」

江ノ島は口の端から唾液を垂らし恍惚とした瞳でAを見た。

然しAはまだ迷っている。

ほんとうに押してしまっていいのか

彼女の言う通りにしてしまっていいのか。

彼の最後の言葉。

妙な胸騒ぎがした。

カゴの中の鳥は いついつ出やる→←それでも…相対…(書き直し)

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