望んだ真実は希望か ページ13
「ではでは、絶望してしまったAさんに変わって
このボクが……
…ていうか、わたくしさま?
…うぷ…うぷぷぷぷ」
「っ……!な、に……」
ボフンと音を立てて、モノクマのいた場所が白い煙に覆われる。
混乱している状態な上、モノクマが煙を起こしたとなれば本当に頭は無意味なくらいに働かず、ただその場に立っていた
私と同じくらいの女の子を見ていた。
「この私、江ノ島盾子ちゃんが
教えてあげるわ!!」
「江ノ島…盾子…」
その名前を聞いた途端。
肌が粟立つ。
初めて聞いた名のはずなのに、悪寒がする。
「ちょっとちょっとぉ
久しぶりに会えたのにそんなに拒否反応されちゃあ堪んないじゃーん!」
「久し…ぶり…?」
その江ノ島盾子と名乗った女の子は、ガラリと表情、雰囲気までをも変えた。
「このままだと視聴者の皆様も大変退屈してしまいますので
私から特別にお教え致しましょう。
てかこれ2回目だしねぇー!ほんっとうに絶望的だなぁオイ!?」
コロコロ変わる雰囲気。
Aは唖然としてついていけずに江ノ島と名乗った目の前の少女を見つめる。
_貴女がここにいる理由。
それはとても簡単な事なのです。
貴女は希望ヶ峰学園の生き残りの生徒、そして、"超高校級の絶望"に堕ちた、絶望の残党の1人でもあったのです。_
大人びた雰囲気の彼女が
_因みにぃ、A先輩のお友達はぁ、みぃんな超高校級の絶望に堕ちちゃってたんだよ〜?_
甘い声を出す彼女が
_希望ヶ峰学園に通っていた貴女の同級生…、七海千秋さんと御手洗亮太さん以外は
超高校級の絶望に堕ちました…。
それを知らずに
"希望ヶ峰学園の生き残り"として保護した未来機関ですが……
取り調べると同時に"絶望の残党"だということが判明したのです……_
頭にキノコを生やしてドヨンとした空気の彼女が
_もっと言うと、超高校級の絶望に堕ちたA先輩達は…
"人類史上最大最悪の絶望的事件"を引き起こして、世界を混乱に陥れた張本人なんだよ_
キザっぽく言う彼女が
ひとつ、またひとつとAの頭を抉る。
然しそれと同時に、理解する。
それはさっきとはまるで違う、ストンとAの中に落ちてきた。
「そして、超高校級の絶望だと記されてあった
ファイナルデッドルームのクリア特典のプロフィールでいち早くその真実を知った、あんたの大好きな狛枝 凪斗は
殺そうとしたんだよ。皆を。もちろん、あんたもね。」
「…………」
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☆?(?v?。)(プロフ) - ええ〜!これからどうなるんだろう…皆と会えるのかな…?読んでて本当に楽しくて一気読みしてしまいました。更新待ってます! (2023年1月6日 1時) (レス) @page25 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く好きです!更新楽しみにしています。 (2022年6月10日 2時) (レス) id: db5b18e24f (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - 粉雪さん» 暫く時間が空いてしまいましたがこれからまた毎日少しずつ更新していければなと思います。今日もありがとうございます。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 更新お疲れ様です!そこで助けに入るのはまじでイケメンすぎる…次回の更新も待ってます (2021年5月7日 0時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - らさん» Twitterにまで興味を持って頂けて嬉しかったです。ご縁があればTwitterで繋がれればと思います。 (2021年4月25日 9時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枢戸 | 作成日時:2020年12月24日 0時