傀儡への愛故に ページ12
「待って……私だけが…この世界に居るのだとしたら
…私が触れ合っていた皆は…」
「それはキミ自身で答えを導いてもらうよ。そういうルールなんだからね」
この世界にいた日向達。
触れたら体温は感じるし皆それぞれ色々な表情がある。
けれどここに居るのは私だけ。
それを完全に信用する訳では無いが、もし仮にそうだとしたら…。
ゲームなら私もした事がある。
私がやっていたのは1人の主人公を操り、所謂CPU…コンピューター上の人物と謎を解きながら真実を知るストーリーの物。
操作しているのが、紛れもない私。
ならほかの皆は…?
Aは当たって欲しくないと願う一心で呟いた。
「…コン…ピューター…」
「Aさん、大正解!
もっと言ってしまえば、あれはボクの作成した人工知能、アルターエゴなんだよ。
アルターエゴなんかとあんなことやこんなことしてないよね?
ボクはそれだけが心配で…」
「じゃあ………私の…してきた事は…」
「一言で片付けてしまえば、『無駄』
その言葉に尽きるよね!」
Aは膝から崩れ落ちそうになる。
無駄。
…確かにその通りだ。
アルターエゴを死なせては生き返らせ
挙句の果てには凪斗を殺す事を選び、それを無意味にした。
何度も何度も殺した。
私は…無意味に人殺しを繰り返していた。
死なせたくないという私のエゴで…
人工知能だと知った時は…ちょっとだけ救われた様な気がした。
本人を殺してはいないのだから
でも思い返せば思い返すほど…
彼らは本物だった…。
悲しみもあれば痛みもある。
私はそれを蹂躙したんだ…。
Aの姿を見て、モノクマは笑う。
「ゲームや2次元のキャラクターに依存し過ぎると、こういう事になるんだよね。
それはそうとAさん。話はまだ終わっていないんだ。
この新世界プログラムは、別名『希望更生プログラム』って呼ばれてるんだけどさ、どうしてキミはそのプログラムに掛けられたんだと思う?」
私が…ここいる理由。
そんなの、此方が聞きたい。
どうして私が
こんな目に合わなければいけなかったのか。
モノクマの言葉は一切私の頭の中には入ってこなかった。
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☆?(?v?。)(プロフ) - ええ〜!これからどうなるんだろう…皆と会えるのかな…?読んでて本当に楽しくて一気読みしてしまいました。更新待ってます! (2023年1月6日 1時) (レス) @page25 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く好きです!更新楽しみにしています。 (2022年6月10日 2時) (レス) id: db5b18e24f (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - 粉雪さん» 暫く時間が空いてしまいましたがこれからまた毎日少しずつ更新していければなと思います。今日もありがとうございます。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 更新お疲れ様です!そこで助けに入るのはまじでイケメンすぎる…次回の更新も待ってます (2021年5月7日 0時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - らさん» Twitterにまで興味を持って頂けて嬉しかったです。ご縁があればTwitterで繋がれればと思います。 (2021年4月25日 9時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枢戸 | 作成日時:2020年12月24日 0時