危機 (※下ネタ) ページ23
「んっ、これ…凄く美味しい…」
「ンフフ、ぼくが作ったんだから当たり前だよ。」
そう言ってキッチンからキリッとした顔を覗かせる花村。
放課後、食堂で花村に料理を振舞ってもらっている。
彼の料理は本当に美味しい。
今食べているのは、お肉によく味が染み込んでいて、口に入れた瞬間じゃがいもがほろほろと溶ける、肉じゃがだった。
彼の作る料理はあの言い回しから、海外のオシャレなものが多いイメージだったが、和食もとても美味しいのだ。
「ご馳走様でした」
全て食べ終わると、手を合わせる。
こんなに美味しい料理、もっと食べていたいが、これ以上食べたら夕飯が入らなくなってしまう。
Aは名残惜しそうに空になった皿を見つめた。
「Aさん、また食べに来てよ」
そんなAの姿を見兼ねた花村は、キッチンから傍に来るとそう微笑んだ。
Aは嬉しくなりありがとうと微笑み返す。
「ところでAさん、ちょっとお願いがあるんだけど…」
「お願い…?」
「ぼくの下半身も、Aさんとお話したいらしいんだ。
もちろん、近距離でさ!」
Aはポカンと口を開けて固まる。
彼の言いたいことはわかる。
いや、わからない。
何を言っているんだろう。
「だから今から、朝までぼくとAさんの未来について話し合おう」
タラリと鼻血を垂らしながら花村は言う。
正直怖い。
「あ、あの…」
何かを言おうとしてもそれは花村の次々と出てくる下ネタで遮られた。
…どうしよう。
冷や汗が頬に伝う、下ネタが飛び交う食堂に
「おーい」
という、2人のものでない声が響いた。
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☆?(?v?。)(プロフ) - ええ〜!これからどうなるんだろう…皆と会えるのかな…?読んでて本当に楽しくて一気読みしてしまいました。更新待ってます! (2023年1月6日 1時) (レス) @page25 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く好きです!更新楽しみにしています。 (2022年6月10日 2時) (レス) id: db5b18e24f (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - 粉雪さん» 暫く時間が空いてしまいましたがこれからまた毎日少しずつ更新していければなと思います。今日もありがとうございます。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 更新お疲れ様です!そこで助けに入るのはまじでイケメンすぎる…次回の更新も待ってます (2021年5月7日 0時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - らさん» Twitterにまで興味を持って頂けて嬉しかったです。ご縁があればTwitterで繋がれればと思います。 (2021年4月25日 9時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枢戸 | 作成日時:2020年12月24日 0時