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待って、待って、後悔と待ち続ける ページ14
会いに行くね…
その言葉を残して、Aは本当に遠くへ引っ越したようだ。
Aのいた家の前を通りかかっても、その家は締め切られていて、人の気配はもうしなかった
部屋に送られてくる菓子折りの減りが、前よりも遅くなった。
一緒に食べる者がもう居ないからだ。
今年の冬は、とても寒く感じた
寒さを忘れるほどに話す相手が、もう居ないから。
矢琶羽、と健気に呼ぶ声を待って
待って
待って
待って
待って…
待って…、
待ち続けた。
それでも、あんな暴言を吐いた自分の元に
会いに来るはずがなかった。
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作者名:aaa | 作成日時:2022年8月31日 10時