くいず、のっく。

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｢行ってきます｣



須貝｢行ってらっしゃい｣






ひらりと宙を舞う手に、不覚にも笑みがこぼれる。






扉の閉まった音に一気に現実に戻された気分を否めなくて、一息ついたのち再びソファに腰を落とした。









彼女であるAは早稲田に通っていて、共通の友人である山本を経て知り合った。





極端に目立つようなタイプではなく、それでいて笑顔を絶やさないところに無意識に好意を寄せていて、



何回かスタジオに顔を出しに来ているうちに交流する機会が増えて、ご飯の誘いを切り出した時に見せた笑って承諾する顔があまりにも可愛くて、天にも登るような気分に満ちたっけ…







須貝｢懐かしいなぁ｣







頭の中で愛しい人を思い描いていたら、知らぬ間に意識を手放してしまっていた。









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何かが近づいてくる気配と、体が柔らかいものに包まれた感覚によって、反射的に開いた瞼。





｢おはよ｣




須貝｢…あ、おかえり


ごめん寝てたっぽい｣




｢うん、よだれ垂れてる｣




須貝｢まじで｣




｢うそ｣






肩を落とす俺とは反対に、ほんのり赤く染めた頬で意地悪そうに笑うA。






床に腰を下ろしてソファに肘をついて、上目遣いで俺を見つめるその表情に、言い表せないような感情が頭、それから体中に広がっていく。







｢？、どうした駿貴く…っ｣






艶のあるその唇にそっと触れる。





その先を求めるような潤んだ瞳で俺を捉えて、カチャリ、と首元に時計の当たる音がして、腕が絡みついてきたってすぐに察する






腰の辺りに腕を滑り込ませ小柄な体をそっと持ち上げて、ソファに下ろしてあげた。








須貝｢A、すっごく綺麗｣





緩いカールのかかった黒髪も、胸元で煌めくピンクダイヤのネックレスも、火照った頬も、全部








｢…もっと、キスして？｣



須貝｢もちろん｣






アルコールを含ませた吐息に、こっちまで酔いが回りそうになる







妖しく照らされた鎖骨を指でそっとなぞって、微かに聞こえたその甘い声に、理性なんてものは儚く崩れていった。









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(須貝さんキャラ崩れましたごめんなさい)


(一番好きな方なので調子乗りました)


(尚、作者はこのような描写を得意としております←いらん情報)


(…須貝さんの長編書きたいな)




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