4 ページ4
，
湯船に浸かってリラックスをしているとドアの向こう側でゾムさんの声が聞こえた。
｢カゴの中に着替え入れとくから〜｣
『あ、有難う御座います…！』
パタンッという音と共にゾムさんが出ていった。
『(そろそろ上がろうかな…)』
湯船から上がりゾムさんが持ってきてくれた服に着替えるとブカブカの服からほんの少しゾムさんの匂いがした。
『な、なんかこうしてると彼シャツ見たいで良いなぁ
コネシマさんの服でもやってみたいけど…
そんな事頼める様な程私に勇気がないし』
髪の毛をドライヤーで乾かし終えリビングへと戻った
リビングではゾムさんがソファーでTVを見ながら寛いで居た。
『あの，お風呂気持ちよかったです!』
｢それは良かったわぁ
飯出来てるからそっち座りぃ｣
ゾムさんに指さされた方に座るとその向かい側にゾムさんが座った。どうやら彼もまだ夕飯を食べていない様だ。
｢ほんで…シッマと何処まで進んでるん？
手すら繋いだ事無いって事はヤバない？｣
突然そんな事を言われたので飲んでいたお茶を吹きそうになるのを必死に耐え，ゾムさんの質問に答える
『さっき言った通りホントに何も進んでないんですよ
式を上げていないのでちゅ〜すらまだした事無いです』
｢シッマにしては意外やなぁ
結婚したらやることはすぐにやるタイプやと
思ってたんやけどな……｣
『こんな事をゾムさんに言うのはあれなんですけど
学生の時も言った通り私の初カレはコネシマさんです
なのでまだ誰ともちゅ〜もした事無いんですよ…』
｢嘘やん…美人さんやのに｣
『これが世に言う処女?と言うやつなんですね…』
｢ぶッ， Aちゃん未経験の癖に
結構そういう知識はあるんやなぁ……｣
『兄が良くそういうことを言う人なので』
苦笑いをしながらゾムさんが作ってくれたご飯を食べる
『あ、美味しい…！』
｢ほんま？良かったわぁ｣
無邪気に喜ぶ姿はまるで子供のようだった。
『ふふ、良いですね』
｢ん、何が？｣
『こうやって人と食べるのは久しぶりなんで
いつもよりご飯が美味しく感じます』
少し悲しそうな表情をした後すぐにニコッと笑い
｢ホンマなんにも出来てないんやな
シッマと今度旅行にでも行ったらどうや？｣
『えっ，でも…』
｢たまには2人とも息抜きしたらええんとちゃう?
話からしてデートもそんなしてないやろ?｣
『ゔッ，そうですね…
今度コネシマさんに相談してみます』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らいちゃま*。(プロフ) - すいーさん» 有難うございます!!初めてランキング3位になれたのでめっちゃ嬉しくてもう主ボロ泣きです笑 (2023年4月22日 10時) (
レス) id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
すいー - 完結おめでとうございます！！過去最高ランキング3位もおめでとうございます！ (2023年4月13日 4時) (レス) @page21 id: 7621d5ed60 (このIDを非表示/違反報告)
らいちゃま*。(プロフ) - すいーさん» ホントですか？！有難う御座います!! (2023年4月9日 9時) (レス) id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
すいー - めっちゃ面白いです〜！！！この先どうなっていくのかすごく楽しみです…！！！更新頑張ってください！ (2023年4月9日 8時) (レス) @page7 id: 7621d5ed60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：金平糖 | 作成日時：2023年4月7日 23時
