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「ホテル行こうや」
『えっ？そうな急に言われましても…予約も何もしてないですよ？』
「予約せんでもええ所やねん」
本当にそんなホテルが有るのだろうか？でも、彼を疑う程信頼をしていない訳じゃ無いので何も言わずについて行く事にした。
『……ここって』
「ラブ ホやな」
予約をしなくてもいい理由が分かった。泊まる必要が無いから部屋が全部埋まるという事がないのだ、なるほど。
『…仕事の調査か何かですか？』
彼が仕事や女遊び以外で連れてくる事なんて滅多に無い
「いや、ただそういう気分やっただけ」
彼らしい返しだが，なんかもっとちゃんとした理由が欲しかったけど文句は言えないから口には出さなかった。
受付人の女性と楽しそうにお喋りをする彼に少し妬いてしまうが、私はそれを言えるような立場じゃ無いのでただ仲良く話している女性と彼を見詰める事しか出来なかった。
こんな光景を見るのは慣れっこだから別になんて事無いよ，だから，チラチラと私の様子を見ないでよ…余計に傷付いちゃうから
「いこか」
『はい』
彼に連れてこられた部屋は普通の家の変わらない様な物ばかり置かれていてリラックスしやすそうだった。
「なんでここに連れてこられたか分かる？」
『抱かれるんですか？』
「まぁ、抱くっちゃだくけど…」
言葉を詰まらせる彼を見て首を傾げるとポケットから小さな箱を取り出し，私の方にパカッと開く
『指輪…?』
「おん、俺ら正式に結婚して無かったからな」
『あの…なぜ今頃?』
「本当は30になるまで待つつもりやったけど，中学の時言うてたやん？”30歳になるまでにはウェディングドレス着て結婚式をあげたい”って」
そんな昔の事を覚えてるなんて…嬉しい気持ちで心がいっぱいになり、思わず涙が溢れだしてしまう。
『嬉しいです…っ！』
「これ以上の我儘は今後言わん，俺と結婚してくれませんか？」
『喜んでっ！』
その日彼と初めて繋がれた。甘いけど甘過ぎず丁度いい甘味のあった彼との初夜。
『これからはお互い我儘を言い合って助け合いましょう』
「俺結構気分屋で理不尽な事言うで…？」
『そこも含めて好きなんです』
「よくできた嫁はんやわ」
『それはどーも』
互いに我儘を言わず我慢してきた分，これからは我慢せず沢山我儘を言いたい。今まで我慢してきた分全部互いにぶつけてやる。
それが夫婦と言う切っても切れない関係。
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らいちゃま*。(プロフ) - すいーさん» 有難うございます!!初めてランキング3位になれたのでめっちゃ嬉しくてもう主ボロ泣きです笑 (2023年4月22日 10時) (
レス) id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
すいー - 完結おめでとうございます！！過去最高ランキング3位もおめでとうございます！ (2023年4月13日 4時) (レス) @page21 id: 7621d5ed60 (このIDを非表示/違反報告)
らいちゃま*。(プロフ) - すいーさん» ホントですか？！有難う御座います!! (2023年4月9日 9時) (レス) id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
すいー - めっちゃ面白いです〜！！！この先どうなっていくのかすごく楽しみです…！！！更新頑張ってください！ (2023年4月9日 8時) (レス) @page7 id: 7621d5ed60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金平糖 | 作成日時：2023年4月7日 23時
