【WT】また晴れる日が来たら【三輪秀次】

43話目 ページ46

Aside


『で？誰と誰が最初に戦う？』


「おれと槍バカはいつも戦ってるからこの二人の組み合わせはナシだな」


「じゃあ先に弾バカがA、じゃなかったAと戦えよ、弾バカがAの体力削ったところでオレが叩く」


「いや、その前におれが倒す」


『どっちでもいいから早くブース入ろ、目立ってる。それにトリオン体だから体力関係ない』



出水は今日こそ倒す、と言ってブースに入っていった。














·









〜ランク戦終了〜



『あー、バカ二人の相手はほんときつい』




ランク戦観戦用のソファーに座り、私はペットボトルのお茶を飲む。


冷えたお茶が喉を潤す。





「「誰がバカだ」」




『だって二人とも私より頭悪いし弾バカだし槍バカだし』


「だとしてもおれ米屋よりは頭いいから」



否定できねえ〜と言って米屋が笑う。









「てか最後のは酷いだろ」



最後の？と私は米屋に聞き返す。




「上から奇襲してきてわざとメテオラをオレの周りに落として煙に紛れてトドメをスコーピオンとかお前最悪」



「バックワーム使うのはずりーわ」


『え、別にずるくはないでしょ、むしろなんでアタッカーあんまりバックワーム使わないのかが謎』


「邪魔だからだろ」




邪魔なのかー、と私は呟く。




「トリオン量ヤバイんだからメテオラ使うなよ......それよりC級がざわざわしてるからラウンジ行こうぜ」


『さんせー』


「ラウンジ行っても絶対騒がれると思うけど」


『まあそれはもういいよ』




なんて呟いてから、ん？となった。







『あっ』


「何？」


『私今日防衛任務あるの忘れてた......』


「マジか」

『ごめん、行くね！』









やばいやばい、と呟く。




よりによって今日は風間隊との防衛任務なのだ。




風間さんに怒られる。



私は慌てて廊下を走り抜けた。

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