モブインの親友は楽じゃない

7話 ページ9

A side

『あ、やべ』


和優の驚いた声を不思議に思ったのか

バレー部がこちらを向いているのが分かる


この場所ならわたしのかおはみえてないはず


『和優、適当にごまかして』


和｢げっ.......わかったよ.......｣


どうしてもバレたくないため和優に頼む

和｢なんでもないデース、失礼します｣


無理におしきって屋上のドアを閉める和優


和｢なんでここにいんの！？｣


『声大きいよー

教室でボッチはきついから屋上で食べようと思って』

和｢は、そーゆーことね。

ほんとびっくりした｣


『ごめんってー

でも、ひどい扱われ方だね』


そーゆーと顔を歪ませる

それもそーか、さっきまで怒ってたし

歪ませない方がおかしい


和｢まぁ、辞めてやりたいけどバレーからは離れたくないしね｣


俯きながらだんだん呟くように言う


『そっか』


バレーを出来なくなってしまったのは私だ

私がバレーをできなくしてしまった

そう思うと私のせいで嫌に扱われてると思ってしまう


和｢？.....あ、あんたのせいじゃないからね？

変に悩まないでよ笑｣


眉を下げて笑う

いつもそうだ


絶対に私のせいにしない

それが逆に心を苦しめる


今日、及川さんのファンに紛れて

今度練習を見に行こう


もし、本当に和優が苦しんでるなら



私が助ける


今日じゃないのって？


そりゃそうだよ、めんどっぴーもん


と、密かに結論付け


和｢お昼食べよっか｣


『....うん』

教室に戻った

8話 ※修正→←6話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す