蛇足 Trick but Treat！ １ ページ27
付き合った後の後日譚
ハロウィンなので、書きました
またイベントごとに書くかもしれません(わからないけど)
ーーー
あの出来事から半年以上が経ち、すっかり元に戻ったロズワール邸。
その一角で、恋仲であるAとオットーは他愛のないやり取りをしていた。
「ねーオットー、今日何の日だと思う？」
ニコニコしながら、Aはオットーに問いかける。
それを聞いたオットーは、苦笑いで答えた。
「流石にそれくらい知ってますよ。ハロウィン、でしょう？」
「残念ーーー！今日は『天才の日』でした」
オットーをイジるのが大好きなAは、ここぞとばかりに不正解を強調する。
「随分とマイナーなの出てきましたねぇ！？」
そしてお約束のオットーの悲鳴が屋敷に響く。
例え二人の関係が、職場の同僚から恋人同士に変わったとしても、彼らのやり取りはさして変わらない。
たまに互いに気持ちを確認する程度で、イジりイジられの関係は不変のままなのだ。
「冗談だよ。やっぱり十月三一日といえば、ハロウィンが一番有名。……まあ、天才の日も間違っては無いけど」
そう言いながら、Aは両手をオットーに差し出した。
「……手、繋いでほしいんですか？」
真面目にオットーが問うと、Aは少し呆れ気味に返す。
「違う。……違くないけど、ハロウィンといえば、さ」
「……あ、僕今すごい恥ずかしい勘違いしてました！？」
「うん」
「直球ですか……」
流石に伝わったようで、オットーは文句を言いながらも、Aの小さな手の上にキャンディーやチョコレートを乗せた。
「ふふふ、私もオットーにお菓子あげよう」
満足げなAは、お返しと言わんばかりに大量のお菓子をオットーのポケットに詰める。
ただし、“激甘の”お菓子だ。
「！？ちょっと待ってください、Aさん。僕が甘いもの苦手って知ってますよね……？」
「何言ってるの。私、オットーのことなら何でも知ってる」
さも当然のようにサラッと言うAにオットーは一瞬頬を赤く染めるが、すぐに現実に舞い戻る。
「じゃあなんで狙ったかのように甘いお菓子で統一されてるんですか！？」
「貰えるだけ感謝して」
少し棘のあるAの発言は、一見Aがオットーを嫌っているようにも見えてしまうが、これが彼らの日常風景であり、最もノーマルなやり取りである。
「辛辣過ぎません！？これでもAさんの、こ、恋人ですよ！？」
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あくる(プロフ) - そんな事を言って頂けて、感謝感激です！ またちまちまと番外編を書こうと思っていますので、よろしくお願いします！ (11月1日 18時) (
レス) @page28 id: 64a42a1344 (このIDを非表示/違反報告)
作者くん！(プロフ) - 神ですね、この作品 (11月1日 17時) (レス) @page28 id: 36c939bd27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あくる | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/03240906ak1/
作成日時：2023年7月2日 1時
