138話 ページ49
エースside
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貴「エース……？」
Aがおれの顔に手を伸ばす。
けどすり抜けちまうから、Aはどうしたもんかと唸り出した。
おれは自分の頬を触ってみると、ようやく気が付いた。
ｴｰｽ「あ？泣いてんのか、おれ……」
ｴｰｽ「ははっ……全然止まんねェや」
ぐしぐし目を乱暴に擦っても、中々涙が止まらねェ。
それを見たAが慌て出した。
貴「いきなり泣くなんて大丈夫？私に何かできる事は……もうっ！何ですり抜けちゃうのよ……！！」
あァ、やっぱりおれ……Aを死なせたくねェな。
これからおれが生きてく人生は、Aがいねェと成り立たねェよ。
何とか流れ続ける涙を食い止めて、鼻を吸ってAに向き直る。
大きく息を吸って、
ｴｰｽ「A！！！」
貴「ひゃっ！……何？エース」
ｴｰｽ「おれ、お前が死ぬのは嫌だ！！絶対に生かす方法を探し出してやるからな！！！」
貴「む、無理よ……！！」
ｴｰｽ「何もしてねェのに、無理とか決めつけんな！！それにおれは海賊だ。欲しいもんは何をしてでも手に入れてやる！！！」
諦めてたまるかよ。
おれはお前が欲しいんだ……A。
だからお前も、そんな簡単に諦めてくれんなよ。
貴「……わ、たしも……っ！」
ｴｰｽ「ん？」
貴「私も……！死にたくないわ……！！エース！私貴方の傍にいたいわ！ずっと……ずっと……！！」
何だ、Aもおれと同じ気持ちだったんじゃねェか。
“死にたくない”
その一言がありゃ十分だ。
ｴｰｽ「じゃあまずは、こっから出ようぜ！！ちゃーんと起きて、オヤジやみんなと解決策を考えようぜ！！」
貴「ええ……！！」
Aに笑いかけた瞬間、景色が揺らいだ。
ポツポツと光と粒が現れて、おれを飲み込んでく。
ｴｰｽ「ここに来る時と同じじゃねェか……！！おい！A！！」
貴「私は大丈夫よ、エース！あちらで待っていて……！」
ｴｰｽ「絶対だかんな！！！」
完全に希望だけが溢れてるわけじゃない……が、絶望だけじゃねェのも確かだ。
おれがお前を助けてやるからな！！！！A！！！
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ラキ(プロフ) - 優里さん» 優里さんコメントありがとうございます(*' ')*ぜひこれからの展開もお楽しみください(*´`*) (2018年2月23日 21時) (
レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - エースと主人公の恋の展開がこれからどうなるかが気になります！ (2018年2月23日 0時) (レス) id: 8167dd067d (このIDを非表示/違反報告)
ラキ(プロフ) - リツさん» リツさんコメントありがとうございます！これからもお楽しみ頂けるよう努めますね(*^^*) (2018年2月11日 13時) (レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - ラキさんの作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2018年2月11日 8時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィアンマ | 作成日時：2018年2月11日 1時
