137話 ページ48
エースside
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全くもって頭が追いつかねェ。
Aが、死ぬ……？
貴「泣いてしまってごめんなさい……覚悟したつもりだったけれど、エースを見たらどうしても……」
おれのせいか？
助けられてばっかりで、何も返せずにAを死なせちまうのか。
こんなカッコつかねェ事が他にあるかよ……
貴「エース 今絶対、カッコつかないとか、自分のせいだとか思ってるでしょう」
ｴｰｽ「……何でわかんだよ」
貴「だって分かりやすいもの」
おれの考え筒抜けかよ。
本当にカッコ悪ィ……おれは男だってのによ……
貴「……カッコ悪くてもいいわ」
ｴｰｽ「……？」
垂れる髪を耳にかけながら話すAはキレイだ。
さっきまで泣いてたAじゃねェ。
スッとおれを見据える目は、凛として揺るがなかった。
貴「それでも私は貴方に生きてて欲しいのよ、エース。どんなに無様だと思っても、何か夢を持って、必死に生きればきっと……」
ｴｰｽ「きっと？」
貴「生まれてきてよかったと、思える日が来るわ！」
風が吹く。
おれの髪を巻き上げて、花びらを空へ運ぶ。
貴「生まれてきちゃ駄目な人なんていないわ。だから生きて！エース」
貴「私はいつまでも……貴方を愛してるわ」
じんわり。
徐々にAの言葉がおれを侵食していく。
貴「なんて……死んでしまう者がこんな事言ってはいけないわよね」
ｴｰｽ「そんな事ねェよ」
Aの言葉が
ｴｰｽ『おれは…………生まれてきてもよかったのかな…』
ガキの頃のおれの、そして今のおれが求めていた答えだった。
Aが死ぬって時に、おれは嬉しくて仕方がなかった。
ずっと欲しかった答え。
何だよ……もう手に入ってたじゃねェか。
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ラキ(プロフ) - 優里さん» 優里さんコメントありがとうございます(*' ')*ぜひこれからの展開もお楽しみください(*´`*) (2018年2月23日 21時) (
レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - エースと主人公の恋の展開がこれからどうなるかが気になります！ (2018年2月23日 0時) (レス) id: 8167dd067d (このIDを非表示/違反報告)
ラキ(プロフ) - リツさん» リツさんコメントありがとうございます！これからもお楽しみ頂けるよう努めますね(*^^*) (2018年2月11日 13時) (レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - ラキさんの作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2018年2月11日 8時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィアンマ | 作成日時：2018年2月11日 1時
