129話 ページ40
エースside
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ｴｰｽ「今何つった？」
前半の海に出てから二日くらい経った朝、もう日課になったAの検診をしてもらってた。
傷はほとんど癒えて、昨日も異常は無かった。
なのに、船医が言った事はおれを不安にさせるには十分過ぎた。
船医「……本当に少しなのですがね、Aさんの身体が昨日に比べて……衰弱してるように思えます」
ｴｰｽ「栄養剤はしっかりやってるぜ？」
船医「何と言うか……不思議でして」
ｴｰｽ「不思議？」
何だよ不思議って。
おれから見たらなーんにも変わってねェように見えるんだけどなァ……
おれは医者じゃねェから、詳しい事は全然わかんねェ。
船医「これが老化に近いんですよ」
ｴｰｽ「老化……？」
船医「まだ確信は持てませんので、エース隊長もAさんの様子で変わった事がありましたら教えてください」
ｴｰｽ「……わかった」
ずっとAの傍にいるから、おれが一番早く気づけるもんな。
診療室を出て、風に当たりたくて船首に向かった。
ｴｰｽ「ふわ、ああ……眠ィな〜」
夜はずっと起きてたもんだから、ついでかいあくびが出る。
検診の時間夕方にしてもらおっかな……朝は寝てェ。
ｴｰｽ「なァ、A……お前どうかしたのか？それとも今日だけか？頼むからよ、これ以上心配させんなよ……」
今まで何も変化は無かったのに、いきなり不安にさせるような変化が来た。
確かにおれは、変わらず眠るAに変化は求めてたけどよ……こんな事じゃねェんだよ。
お前が起きてくれるような……そんな変化が欲しいんだ。
ｴｰｽ「毎日愛してるって言えばいいのか？キスして、抱きしめて、撫でて、手ェ握ってよ……」
恥ずかしがって起きてくれるか？
顔を真っ赤にしてよ、目もとろんとさせて…おれに可愛く縋り付いてくれよ……
ｴｰｽ「あ“〜っ！…くそ、何考えてんだおれ……」
頭をぐしゃぐしゃにして、海に視線を移す。
太陽の光が海面を反射してキラキラ光ってんのが、ボサボサの髪の間から目に入る。
水面がいつもより揺れてる気がする。
こんな弱気になってたら……Aを起こすどころか守る事だってできねェよな。
ｴｰｽ「ん〜〜っ！！よし、寝るか！」
部屋のベッドに寝転がって天井を見上げる。
それからおれは、募る不安を誤魔化すように瞼を閉じた。
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ラキ(プロフ) - 優里さん» 優里さんコメントありがとうございます(*' ')*ぜひこれからの展開もお楽しみください(*´`*) (2018年2月23日 21時) (
レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - エースと主人公の恋の展開がこれからどうなるかが気になります！ (2018年2月23日 0時) (レス) id: 8167dd067d (このIDを非表示/違反報告)
ラキ(プロフ) - リツさん» リツさんコメントありがとうございます！これからもお楽しみ頂けるよう努めますね(*^^*) (2018年2月11日 13時) (レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - ラキさんの作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2018年2月11日 8時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィアンマ | 作成日時：2018年2月11日 1時
