101話 ページ12
貴女side
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貴「……ボンちゃん……！」
ﾙﾌｨ「せっかくまた会えたのに……また助けられちまった……」
タライ海流を行く艦の上、悲しみにうちひしがれる面々。
しかし酔ったバギーの一言で、あっという間に喧嘩に発展してしまう。
貴「まったくもう……はあ……」
緊張感の無い人達ね。
ああ、きっとバギーが率いていた囚人達は、この艦が海軍本部へ向かってる事を知らないのかしらね。
私は舵を取るジンベエさんの後ろの柵に背中を預け、膝を抱えて座り込む。
一息付いたら、心の内の弱気な私が戻ってきてしまったわ……
貴「……っ」
やっぱり不安だわ。
あんな事言われたのに、懲りずにエースを助けに行くなんて……あの言葉が本当なら、私はエースにとって邪魔な存在なのかしら。
グッと涙を堪える。
ルフィもこちらの方に上がって来て、何やらジンベエさんと話しては驚いているわね。
バギーも……海軍本部へ向かってると知ったのかしら。
何も聞こえない……監獄で黒ひげと会った時みたいに。
ﾙﾌｨ「ん……ちゃん！……姉ちゃん！！！」
貴「……？……あ、ごめんなさい。呼んだかしら」
微かに届くルフィの声に耳を傾けて、漸く周りの音が戻る。
ﾙﾌｨ「どうしたんだよ姉ちゃん……泣きそうな顔してんぞ」
貴「な、何でもないわ。気のせいじゃないかしら」
しかしルフィはむすっとして、納得してくれた様子を見せてくれない。
するとルフィはしゃがんで私の頬を抓って左右に引っ張った。
貴「い、いひゃいわルフィ！はやひてひょうらい……！！」
ﾙﾌｨ「いやだ！！だって姉ちゃん辛ェって顔してんじゃねェか！！……何があったんだよ」
ここまで真面目な表情のルフィは初めて見た。
真っ直ぐにじっと見つめられると弱いのに……けれど話したくないわ。
だってこんな弱気な私を知られたくない……！
一向に話そうとしない私に、ルフィは頬を抓る手を離して肩に置き、顔をぐいっと近づけて言った。
ﾙﾌｨ「おれは姉ちゃんの弟だ！頼ってくれよ！！」
貴「……っ！！」
私の中で何かが決壊した。
ぽつりぽつりと、監獄でエースに言われた事や、それで悩んでいた事を打ち明けるも、ルフィは私の悩みが愚劣とばかりに、さらっと言って見せた。
ﾙﾌｨ「何言ってんだよ姉ちゃん！エースがそんな事本気で言うはずねェだろ」
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ラキ(プロフ) - 優里さん» 優里さんコメントありがとうございます(*' ')*ぜひこれからの展開もお楽しみください(*´`*) (2018年2月23日 21時) (
レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - エースと主人公の恋の展開がこれからどうなるかが気になります！ (2018年2月23日 0時) (レス) id: 8167dd067d (このIDを非表示/違反報告)
ラキ(プロフ) - リツさん» リツさんコメントありがとうございます！これからもお楽しみ頂けるよう努めますね(*^^*) (2018年2月11日 13時) (レス) id: 1c425498f8 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - ラキさんの作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2018年2月11日 8時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィアンマ | 作成日時：2018年2月11日 1時
