マフィアを振り回した少女は中也と結婚します

お出かけ ページ7

中也はお気に入りの帽子を外し、私服にきがえた
チョーカーは外さないでおいた

｢深白準備できたか？｣
別の部屋にいる深白に話しかけると
『できたよー』
ガチャと部屋のドアが開いた
深白は淡い水色のワンピースと夏らしい格好をしていた

｢じゃあ行くか｣
深白の手を引き中也の部屋をあとにした



『ちょっと中也！どこに行くの？』
行き先を伝えずに中也は深白を連れ出した
何度も通る事のある道だが行き先を知らなければ少し不安になる

｢すぐにつく、それより中也じゃねぇだろ？｣
『...だって恥ずかしいじゃん』
深白は顔を赤らめた

｢家で違うのにか？｣
『...いじわる』
｢慣れだ慣れ｣


『あなたの...いじわる』
フッと中也は穏やかに笑った
いつもよりかっこよく見えて顔をふせた

｢俺の嫁は可愛いな｣
『な、何言ってるの！』
カァーと顔が熱くなるのが分かった

｢着いたぞ｣

深白が顔をあげるとそこには
『教会？』

中也は驚いている深白の手をひいた
｢お前は結婚式を挙げたくないと言った幸せを失うのが怖いと

けどな俺はお前から幸せを奪わせない
だからな深白



俺と結婚式を挙げてくれ｣

教会の入り口には満面の笑みのマフィアや探偵社がいた


｢ほら早く行ってこい｣
中也は深白の背中を押した
深白は紅葉たちに連れていかれメイク室に連れていかれた

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