マフィアを振り回した少女は中也と結婚します

結婚式計画 ページ6

｢そういえば結婚式はあげるつもりなの？｣
乱闘はピタリと止まり深白の返事を待っていた

『そのつもりはありません』
中也も太宰もガクッとうなだれた

｢どうしてだい？｣
『...結婚式をあげるのは何か嫌です』
｢何かとは？｣
『...幸せを感じ過ぎるのが怖いです
いつか失ってしまいそうで』
深白は親のような存在だった織田作を失っている
幸せを感じれば感じるほどそれを失った時の怖さを知っているのだ

｢そうか、深白が決めた事だ私は反対しないよ｣








ー1日後
｢首領お話があります｣
｢中也くん、
来ると思っていたよ｣
ならばと中也が口を開いた

｢俺は結婚式をあげたいです｣
手を組み何故？と聞いた

｢結婚式を挙げないと言っていますが、街でウェディングドレスを見たり、教会を無意識に目でおっています
何かしらの望みがあるのだと思います


そしてあいつは...
幸せを感じ過ぎそれを失うのが怖いと言っていました。

俺は深白から幸せを奪いません

ずっと幸せだと言わせ続けます

お願いします。手伝ってください｣


中也は頭を下げた
森はフッと笑い
｢分かった。手伝おう｣
｢ありがとうございます！｣

｢どうするつもりなのだい？｣
｢マフィアの皆に協力して貰ってサプライズで結婚式をしたいと思っています｣
｢紅葉くんはノリノリだろうね｣
｢...姐さんはもうドレスを準備していました｣

やはりと笑った
深白に内緒の結婚式計画が始動された

お出かけ→←｢娘さんをください｣

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す