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「娘さんをください」 ページ5

「首領、お話があります」
『...兄と話してきました』

被さった塩を洗い落とし、その後森の執務室へと足を運んだ

「それで?太宰くんは何と?」
『許してくれるそうです』

それはよかったと立っている私たちにソファーに座ることを勧めた
その誘いにのり、2人は並んでソファーに座った。
その反対側に森と


太宰が座った


「手前!?如何してここにいる!」
中也が立ち上がると

「私は深白の兄だ、「娘さんをください」と頭を下げるまで見届ける」
「誰が手前なんかに頭を下げるか!」

へぇーとニヤリと笑った
「そんな事言っていいんだー
未来のお義兄さんにー」

クッと唇をかみ座った

『お父さん、中也をください!』
「いや、逆だろうが!」
深白が森に頭を下げた、そこまで深白はテンパっていた
結婚という事実が近づいてき、同じ言葉がぐるぐると頭の中を回っていたのである

「一旦落ち着きなさい」
深白は出されたお茶を一気に飲みほした

「首領、先ほど言った通りお話があります」
中也がいつになく真剣な顔をした
森もいつもの笑顔ではなく父親の顔をしている

「俺はマフィアです、裏に生きる者で真っ当な道を歩んで来ていません。
この手も汚れています。けど」

深白の手に触れた

「こいつの事だけは幸せにします。
娘さんをください」



「・・・中也くん」
落ち着いた声が聞こえた
まっすぐ森の目を見るとどこか懐かしむような目つきであった

「私はこの子の養父だが余り何もしてあげれなかった

だからこの子をよろしくお願いします」

深々と頭を下げた
中也は少し焦った様子だったが
「はい!」
と返事をした

「ありがとう中也くん」
森は微笑んだ








「なーにいい雰囲気で終わらせようとしてるの?」
太宰は立ち中也に指さした

「中也、私にいうことは?」

『お兄ちゃん...大人気ない』
「深白酷い!」

さあ言えという気配で上から目線をしている

「...ッ妹さんをください!」
言ってやったと笑うと太宰はそれ以上の爆笑を起こした

「中也が...私に敬語ププッー!」


『お父さん、私嫁姑問題より兄夫問題の方が心配』
「私もそう思うさ」
傍観者として養父と養女は見ていた

結婚式計画→←2



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まりの(プロフ) - 読み尽くしました(=゚ω゚)ノ 此の作品の画像がキレイで中也カッコよすぎて大好きです! 面白いですね(*´∀`)♪ (2017年4月16日 19時) (レス) id: 6acbcb6175 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこリュナ(プロフ) - 天然たわし気に入りましたマジでww中也君と宙也君の会話面白いですww突込みがww (2016年9月15日 21時) (レス) id: eef97769f4 (このIDを非表示/違反報告)
深白(プロフ) - ひよこリュナさん» ありがとうございます!天然タワシ自分でいうのもあれなんですけどお気に入りです(笑)これからもよろしくお願いします (2016年9月13日 23時) (レス) id: 15a48c8a74 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこリュナ(プロフ) - 天然たわしって…wwいいですね!! (2016年9月4日 8時) (レス) id: eef97769f4 (このIDを非表示/違反報告)
深白(プロフ) - 夢見草さん» 気に入っていただきありがとうございます!夢主もお褒め頂くとは本当に嬉しいです! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 15a48c8a74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:深白 | 作成日時:2016年8月10日 0時

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