マフィアを振り回した少女は中也と結婚します

ロリコン ページ32

私は確か家の中にいたはず
宙也と美桜を寝かしつけて私もちょっと眠ろうかなと目を閉じた所まで覚えている

｢おはよう深白｣
『...お兄ちゃん？』
家の中に兄である治がいる

『鍵してたはずだよね』
｢ピッキングした｣
通報してやろうか
マフィアだから出来ないけど

『不法侵入』
｢兄だから大丈夫だよ｣
『...屁理屈』
寝転んでいた状態を見下ろすように隣に座っていた
なんだか上から見られているのがしゃくで身体をおこした

『何しにきたの？』
｢甥と姪の顔を見にきただけだよ｣
『昨日会ったじゃん』
昨日探偵社に行き見せてきたばかりだ

『...まあいいや、2人寝た所だから起こさないでよ』
｢分かっているさ｣
お兄ちゃんは分かってないから言ってるんだよ


ガチャッ
...災難だ
｢ただいー太宰がどうして家にいる！｣
｢お邪魔していまーす｣
｢今すぐ出ていけクソが｣
胸ぐらを掴み一触即発な雰囲気だ
手を出さないかわりに口には出すようでかなり騒々しい

『起きるよ、2人』
予感というか予想というか
それは当たり宙也の泣き声が聞こえてそれにつられた美桜の泣き声が聞こえた

『はいはい、ごめんね
パパと治お兄ちゃんうるさかったね』
腕で頭を支えて宙也を抱いた
振動を与えると落ち着いたようで泣き声が小さくなっていた
美桜は中也が抱き私と同じように揺れていると泣き止んだいった

｢パァパ、や！｣
寝起きで頭が働いていないのか宙也が昔の言葉で話した

｢深白、宙也何て言ったんだ｣
分かっているのにに私に聞く

『パパ、嫌！』
俺嫌われた
何したっけと問答しているようだが何も検討はついていない
美桜もどうしたの？とした顔をしている

｢中也の嫌われてやんのー｣
｢うるせぇ黙れ太宰！！｣
｢おぉ怖い怖い｣
私のそばにやってきて宙也をだかせてと手を出してきた
腕に乗せてあげると落ち着いた

｢治お兄ちゃん、好き！｣
｢宙也...君いい子｣
よしよしと頭を撫でた

｢俺どうして嫌われているんだ...｣
『最近家にいなかったからじゃない？』
｢それか｣
一緒にいたことはいたが家に帰ってきたのは久方ぶりで寂しかったのだろう

『お兄ちゃん...待ちなさい』
兄は宙也を持って家を出ようとしていた

『誘拐犯！ショタコン！！シスコン！！
ロリコン！！』
｢ロリコンは断じて違う！｣
｢ロリコン以外は否定しないんだな｣
宙也は返して貰い玄関まで蹴った
頭をうったようでコブができていた

美桜はそんな中安眠していた
マイペース美桜ちゃん

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