マフィアを振り回した少女は中也と結婚します

太宰との話し合い ページ3

ー武装探偵社

｢で？深白はともかく蛞蝓までここにいるの？｣
来客用のソファーに2人並んで座り、太宰のその前に座っていた
手を組み体を前のめりにして、中也に向ける顔がマフィアの顔になっていた

｢敦くん！塩持ってきて｣
｢塩？何に使うんですか？｣
塩なんてあったっけとキョロキョロしている

｢もちろん蛞蝓を処分する為だよ！｣
｢手前！！｣
『落ち着いて二人共』
立ち上がり今にも乱闘をはじめそうな2人を止めた。
ふーと毛を逆立てているがため息をついて席についた

｢それで何の話？｣
深白はチラッ中也を見ると頷いた

『...お兄ちゃん、私たち結婚します』

｢は！？｣
太宰は口を開け、酸素不足な魚のようにパクパクと開閉させた

｢深白さんって何歳ですか？｣
敦くんが太宰の様子に気づいていないが深白に質問した
『16歳だよ』

パリンッ
後ろで眼鏡が割れて倒れてる？
｢俺の理想に太宰の妹が16歳で結婚するとは書いていない｣
倒れながらもブツブツと言っている


｢やっぱり敦くん塩持ってきて！この不届き者にかけるから！｣
中也もプルプルと怒りで震えているがなんとか止めていた

｢こんなチビに娘を渡せるか！｣
どこから出てきたのか塩をかけ始めた
塩が中也に触れた時地面が割れていた

｢てめぇ！俺が黙ってるのをいいことに！表でろや！｣
｢おう！やってやるよ、この筋肉バカ！｣
｢あぁ！？黙れよ、この社会不適合者！｣

深白はハァとため息を1つ吐き2人の肩をたたいた。
｢何？！｣
｢あぁ！？｣


『五月蝿い』
ドゴッと2人は重力に圧されひれ伏した

｢深白ごめんってこれやめて肋骨折れる！｣
｢謝るからやめてくれ｣
深白は異能を止めた

『反省した？』
｢した｣
｢すまん｣

やっと話し合いができるともう1度席についた。

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