マフィアを振り回した少女は中也と結婚します

another 奇跡5 ページ18

『お兄ちゃん！私良い母親になる！』
電話の一言目が大声で叫ばれキーンといった音が聞こえた
その後返事をしようとすると
ブツっ
電話を切られた

･･･深白だからいっか



中也と深白この2人は紙に大量の文字を書いていた
仕事は休みとなっていた
その文字の羅列は全て産まれてくる子供の名前の候補たちであった

検査により男の子という事が分かった

『...ダメだ、画数を考えてたりしたら1行に終らない』
｢何かしっくりくるのがないな...｣
100は超えている名前候補を見て2人はうなっていた
市販で売っている名前の意味の本を読み始めると選ぶことが出来ず、本を読む事をやめた

深白は口には出していなかったが名前に中也の｢也｣の文字を入れたいと思っていた

『ねぇ...中也』
｢なんだ？｣
休憩をとるためコーヒーを取ってきてくれていた

『ん？中也？』
｢あ？｣
中也の名前をもう一度呼んだ深白に中也は疑問を浮かべた

『...あ、中也だ』
｢如何した？｣
再度名前を呼ぶ深白に少し不安になってきた中也
遂に壊れたかと思った

『今、何か酷い事考えたよね』
｢いや｣
...心がよまれていた

『ちゅうやは？』
｢...は？｣
何を言いたいのかが分からなかった

『子供の名前』
｢...中也って名前にするのか？｣
『違う！』
深白はそばにあった紙にペンでサラサラと書き始めた

そこに書いていたのは

〔宙也〕


｢なんて読むんだ？｣
『そらや』

別の読み方をするとちゅうやとなる
中也はニコリと笑った

｢いい名前じゃねぇか｣
深白の頭を撫でた

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