マフィアを振り回した少女は中也と結婚します

another 奇跡 ページ14

人と出会う事が奇跡なのならば
今私の身に起こっている事は何というのか

簡単にいえば奇跡の最上級のものとなるだろう



『紅葉姐さん...相談があるんですけど』
数時間前、私は紅葉姐さんの部屋に誰にも言わず隠れて来たのだ

｢深白かどうしたのかえ？｣
部屋の中に誰もいないか確認し、外に人がいないのか確認してから扉を閉めた

挙動不審なその動きに紅葉姐さんは首を傾げていた


『あの...』
おずおずと話すと姐さんはこちらを向いてくれた

『身体がおかしい..といいますか
食欲が無くて..体温が熱くて
で、でも風邪ではないみたいで...』

この結果がどうなっているか検討はついていた
けれど1人では不安で
だから姐さんに相談しに来たのだ

｢..深白が言いたい事は分かった
この後空いているか？｣
『え、うん』
任務もなく午後からは予定はなかった

｢なら行こうかのう｣
姐さんは私の手を握り、立ち上がらされた
『え、え！？』

何処に!?という言葉を言う前に答えを言われた



｢病院へ｣

another 奇跡2→←幸せの写真

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す