マフィアは7歳児に振り回されています

かくれんぼ2 ページ8

家出をすると宣言したあと森の悲鳴が聞こえる中、飛び出した。

『もう、やだ家出する！』

独り言をつぶやきながら歩いていた。
否、独り言は自分ひとりでないと独り言ではない。
つまり･･･

｢どうした、深白｣

深白の声を聞いた人芥川がいるのである。

『龍！聞いてー！』
｢家出でもしたのか？｣

『すごーい何も言ってないのにどうして分かったの？』

深白が大きな声で言っていたからだ。
だが、目をキラキラとさせてじっと見てくる深白を見て

｢超能力だ。｣
思わず嘘をついた。

もっと目をキラキラとさせて、これでは質問攻めになってしまうと思った芥川は話題を変えた。

｢家出と言っていたがここはまだマフィアの基地だぞ。｣
『うん、知ってるよ。』

深白の住んでいるところは森の部屋つまりマフィアの基地。
今、深白は家出が出来ていない。
そのことを伝えると･･･

『はっ、そういえばそうだ。うーん』
今気づいたことのようでうーんと頭を悩ました。

『あ！ねぇ龍！』
｢なんだ？｣

子供の発想とは恐ろしい。
180度考え方が違う。
いや、深白だけかもしれない。

｢かくれんぼしようー！｣

かくれんぼ3→←かくれんぼ1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す