マフィアは7歳児に振り回されています

おままごと3 ページ17

『治にぃコレ見て』
深白は黒のスマホのメールを見せた

『...は...しかった』
｢ちゃんと漢字まで読もうね｣

そういい太宰はそのメールを朗読した。

｢今夜は楽しかったわ。また会いましょうね。ふーん、どうなの？中也？｣

｢てめぇ、どうして俺のスマホをもってやがる！！しかもロックどうやってあけやがった！｣

｢ふふん、企業秘密｣

『ママ、まさか！浮気！？』

｢僕は悲しいぞ。ママ｣

｢深白違うんだ！芥川！！お前はノリに乗るな！｣

｢深白ー！｣

太宰が深白を呼んだ。
その手には中原のスマホ。

｢てめぇ！返せ！！｣

｢母親の浮気を確かめるのも長男の仕事だよ。｣

｢そんな仕事ねぇ！！いいから返せ｣

『ママ、反省して粛清をうけて』

｢そんな怖い子供たち俺いらねぇよ！！｣

はーい、と太宰が中也が送ったメールを読み上げた。

その間深白の耳はちゃんと芥川に閉じられていたという。



｢ママー？｣
ツンツンと指でつつくがぴくりともしない。
精神的疲労による疲れで動けなかったのである。

｢治にぃー、龍パパ、ママが動かないよー｣

｢ほっといていいと思うぞ｣
｢ほっといても治るから大丈夫だ｣

そういいおままごとの続きをし始めた。

｢パパー！｣
｢なんだ？深白｣

｢私、お姉ちゃんが欲しい。｣

｢……それは無理だ。」
『えー！なんでー？』

なんでと言われても生まれた順にも姉はもうできないし、今のおままごとで手が開いている役はそこで伸びている中原しかいない。

｢できるさ！｣
そこに正義のヒーロー登場！
……ここで出てきたらおかしいだろ

そこに登場したのはスカートを履いた太宰であった。

『治にぃ･･･キモイ』
｢上に同じく｣

｢ひどい！｣

太宰はスカートを脱ぎ前の服装へと戻った。

『治にぃーはね、今のままでいつもかっこいいからいいの！』

太宰は目を開き微笑んだ。
｢ありがとう深白『龍の方が好きだけどね！』ガーン｣

深白は小悪魔なのかもしれない。

本日の負傷者
精神的苦痛にて中原中也
上にあげられてから落とされた太宰治

重症
キュン死
芥川龍之介

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