恋の魔法

9.mmnb ページ20

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『ひゃ！！も、むりぃ…！！』

目黒「大丈夫、○太くんならまだいけるよ。」

こうなったのは自分のせいだけどさぁ…！！

ここまでするとは…。


ーーーーーー
遡ること数時間前。

今日は明日がオフだから恋人の目黒の家に泊まりに来た。


「…あ、ごめん○太くん。佐久間くんから電話きたからちょっと待ってて。」

『りょーかい。』

夜ご飯も食べ終わり、テレビを目黒と見ているときに佐久間から電話がかかってきたらしく、俺から離れていった。

少し寂しくなったが、相手は女の子じゃなくて佐久間だし、佐久間には阿部ちゃんいるしね。
だから気にすることなくまたテレビを見始めていた、んだけど。

『遅くね…？』

そんなに面白い話なのだろうか。
目黒が部屋から出て結構経つぞ。

『聞いちゃおっかな。』

多分部屋のドア越しから聞こえるだろう。

あまり盗み聞きは良くないのだが、久しぶりの二人きりなんだから俺を優先してほしい気持ちもあるし、普通になんの話か気になった。

結構笑い声とか楽しそうに話してるのが聞こえるから相談とかそういうのではなさそうだしね…。


あ、聞こえた。

目黒「へ〜！！阿部くんが？」

阿部ちゃんの話してるのかな。

目黒「二人きりになると甘えてきてくれるんだ…。良いなぁ…。」

『…！！』

音をたてないようにそっと元の場所に戻る。

…甘える、ねぇ。

確かに俺は結構恥ずかしくて甘えたりとか、あまり言葉で伝えたりしない。

目黒もそれを分かってくれてる。

でも、やっぱ甘えたりとかした方がいいんだろうなぁ…。

甘えたくないという訳ではない。
恥ずかしいけど、たまには素直になるのも大事だよな…。


目黒「何難しい顔してるの？」

『うおっ！』

佐久間と話終えたのか俺の隣に座ってくる目黒。

目黒「ごめんね、ずっと話しちゃってて。」

『んーん大丈夫、ねぇ目黒。』

目黒「ん？」

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