星空の王子さま【N.Kazunari】 (ページ8)

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デジャヴページ8

そのあともしばらく撮影を見学した

スタジオから出るとそこにはさっき挨拶をした相手の会社の方がいて

「すみません、できれば早めに食事にお誘いしたいのですが」

あ「わかりました、今確認して参ります」

きっと次の仕事の話をしたいんじゃないかな

なら急いだ方がいいな

そう思い、自販機がある休憩スペースみたいなところで社長に電話を掛ける

社「どうした？なんかあったか？」

あ「いえ、仕事の方は問題ないんですが、相手方ができれば早く食事がしたいとおっしゃってまして」

社「あぁ、そういうことか。」

あ「明後日の夜は何も入っていないので、そこでもよろしいですか？」

社「わかった、そこに入れてくれ」

あ「それでは、もう少ししたら帰ります」

電話を切って休憩スペースから出る

その時、角から曲がってきた人と正面衝突しそうになってお互いビックリして身を引いた

あ「す、すいません」

「いーえ、こちらこそすいません」

その特徴的な声に聞き覚えがあってパッと顔を見ると

あ「二宮さん…」

N「？」

二宮さんは誰？みたいな目で見てる

パーティーの日ぶつかっただけのそんな人の顔なんていちいち覚えてられないでしょ

ただでさえ、日々たくさんの人と接しているだろうから

二宮さんが私のことがわからないのなんて当然

正面に立ってフリーズしてる私たち二人

あ「すいませんでした」

そう言って立ち去ろうとしたら

N「ねぇ、なんかさデジャヴ？」

二宮さんのその言葉に驚いてもう一度顔を見たら目がしっかりと合った

N「…あ！！思い出した！！あれだよね、前はおもいっきしぶつかったよね笑」

あ「はい、以前立食パーティーの会場で」

すごいな、よく私なんかのこと覚えてたなぁ笑

N「俺たちよくぶつかるみたいね、気を付けないと笑」

あ「ほんとですね笑」

二人で笑ってると

N「俺すぐ戻んなきゃいけないんだけどさ、お姉さんの名前教えてよ」

そう言われて慌てて名刺を取り出す

あ「山風会社の山口Aです」

二宮さんに渡すと

N「え、社長さんの秘書なの！？」

あ「はい、」

職種なんかももちろんかいてある訳なんだけど

そんな驚くことかな

そんな時遠くから二宮さんを呼ぶ声が聞こえた