星空の王子さま【N.Kazunari】 (ページ23)

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永久に last ページ23

気付くと私は二宮さんに抱き締められていて

あったかくて、幸せで、嬉しくて

余計に涙は止まらない

どうして二宮さんがここにいるの

前から抱き締めてる二宮さんを見上げる

あ「なんで、、？」

『だって彦星は織姫に会いに行かなきゃ』

あ「それって、、、」

それって、あなたは私を織姫だと思ってるの？

私はあなたを彦星と思ってもいいの？

『わかんないかなぁ』

あ「二宮さんは彦星さま？」

『じゃなきゃ、今日天ノ川まで織姫迎えに来てないでしょ』

あ「じゃあ、私は織姫さま？」

『そう、Aちゃんは俺にとって織姫さま』

『だからちゃんと迎えにきたよ』

あ「ぅん、」

二宮さんの言葉にまた涙が溢れてくる

こぼれた涙を二宮さんが優しく拭ってくれる

そして、ぎゅっと強く抱き締められて

二宮さんのあごが肩にのっかる

ちらりと見えた彼の耳は真っ赤

きっと照れてるんだろうな

そんなことを思えるくらいに

安心して

心地よくて

あったかい

『好きだよ』

あ「ぅん、わたしも好き」

『もう離れないから、ずっと俺の隣にいてくれませんか？』

あ「嫌って言っても離れない」

『えー、それはやだなぁ笑』

織姫さまはきっと寂しかったに違いない

でも、彦星さまだってきっと同じ

運命が私を導いている

それは二宮さんも同じ

だから、信じていればいつかは叶う

彦星さまは必ず迎えに来てくれる

織姫さまの恋は辛くて寂しいけど

それでも報われる日が必ずくる

それは運命の相手彦星さまによって

あ「彦星さま、迎えに来てくれてありがとう」

『織姫さまの願いとあらばなんのこれしき』

あ「本当にありがとう」

きらびやかに光る綺麗なビルの光たち

それは空に瞬く天ノ川の星たち

数多に輝く星たちに見守られ

口付けを交わす

そして彦星さまと織姫さまは

永久に共に...

【Fin】