星空の王子さま【N.Kazunari】 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:8,607 hit

お迎えページ3

朝、日が登り始めた頃、目覚ましが鳴る

朝ご飯を食べて、化粧をして、スーツに着替えて、家を出る

電車に揺られて、数十分

会社の前までくると、一般の社員が入るところの手前で道を変えて裏の大きなロータリーのある入り口まで行く

そこに待つのは運転手の青島さん

あ「青島さん、おはようございます」

青「おはようございますAさん、そろそろ時間ですので行きますか」

青島さんは運転席に、私は助手席に乗って車は走り出す

しばらく青島さんと今日の予定の確認をしたら目的地に到着する

久々に来たけど相変わらず、でっかい家だなぁ

あ「ちょっと行ってきますね」

そう断って車から降りて家のチャイムを鳴らす

あ「おはようございます。時間ですのでお迎えにまいりました」

そうインターホンに話すと

『いまいく』

と短い返事が来る

しばらく、大きな門の前で立って待っていると足音が聞こえてきて門が開いた

あ「おはようございます、社長」

社「おはよう」

挨拶を交わして、いつものごとく鞄を受け取り車まで歩く

車の前では青島さんが扉を開けて待っている

そして乗り込んだ社長のあとに私たちがまた運転席と助手席にもどる

あ「社長、今日は、」

社「立食パーティーだろ？わかってる。」

あ「はい、そのあとはご自宅に送迎でよろしいですか？」

社「あー、いや、いい人達がいたらそのまま飲みに行くかもしれない。」

あ「かしこまりました。またその時お聞きしますね」

私は山風会社の社長である山本大輔の秘書として働いている

社長は若い。この会社をここまで大きくした人とは思えない年で、私の1つ上

その社長との出会いはあまり思い出したくないものだった