発覚 ページ17
その日は二宮さんにご馳走になって
それから数日
いつも来ていた二宮さんからの連絡が来なくなった
社『なに、今度はそんな悲しい顔してんの笑』
やっぱり顔にも出てたみたいで社長にも指摘されてしまう
社『この前まですっごい幸せそうにしてたのに』
あ「別にわたし今幸せですもん。」
社『嘘つけー！想い人からの連絡なくてそんなに悲しいかね』
あ「な、なんでわかるんですか！？」
社長って、凄い。
社『そんだけケータイ見てたらわかるよ笑』
気付かなかった
確かにずっとケータイ見てるかも。
社『そんなに待つなら自分から連絡しちゃえばいいのに』
社長の言ったこの一言がずっと頭にあって、会議にも集中できなくて
自分から連絡してみようかな
なんて考えてた
会議も終わった頃には私の頭のなかでは二宮さんに連絡しよう！と決まっていた
それでもやっぱりタイミングがわかんなくって数日経つ
今日こそは！！
そう思った会社の帰り、コンビニに寄って明日の朝のものを買う
店内を歩いていると、ふと見知った文字が目に入って思わず足が止まった
あ「…」
目の前には
"二宮和也 人気女優と熱愛発覚！！"
そんな文字
.
やっぱりさ、住む世界が違うんだって
こんなきれいな人と付き合ってるならそう言ってもらわないとさ
あんな優しい態度とられたら
こっちだって、
こっちだって勘違いしちゃうじゃん
やめてよ、ほんとに、
最初から、間違ってたんだよ
こんなに悲しくて苦しいなら
.
出会わない方が良かったよ
コンビニで泣き出しそうだったからすぐに店を出て家に帰る
よかった、自分から連絡なんてしなくて
勝手に浮かれてバカみたい
流れ出る涙は止めることができなくて
苦しくて苦しくて
胸がぎゅって捕まれたみたいに苦しくて
涙が止まらない
散々泣いて少し落ち着いた時
私のケータイが鳴る
発信者を見るとそれは二宮さんから
なんで？
あんな綺麗な彼女さんがいるじゃない
なんでまた連絡なんてしてくるの？
今、あなたを忘れようと泣いていたのに
なんで？
そのまま二宮さんからの着信にはでられなくて
私は眠りについた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるぽん | 作成日時：2015年7月8日 2時
