星空の王子さま【N.Kazunari】 (ページ16)

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:8,615 hit

気付きページ16

N「え、ちょ！Aちゃん！？」

あ「ぅ、」

入口で立ったままの私に寄ってきてくれてそのまま手を引かれる

N「とりあえず、座んな？」

あ「、」

コクりとうなずいて席に座って息を落ち着かせて

あ「マスター、めっちゃめちゃに強いお酒下さい。一瞬でなにもかも忘れちゃうようなやつ」

N「Aちゃん！？」

横から二宮さんがなにか言ってるけど気にしないでマスターから目を話さないで訴えた

最初はやめとけみたいな感じだったマスターも遂には私の意思に折れたのか、ごそごそと作業をし始めた

N「Aちゃん、何があったのよ」

あ「同期の人が、私を好きって、」

この前ここに来たときと同じように、

左側にいる二宮さんが優しく笑って聞いてくれてる

そう思っただけで安心して、するすると自分の気持ちがほどけていく

あ「でも、相手から好きとか言われたの初めてだし、それにそんな対象で見てなかったし、返事は早い方がいいと思うし、もう、どうしたらいいかわかわないんです。」

心の中をとりあえずぶちまける

でも、二宮さんなら伝わる

そんな変な自信があった

そしてやっぱり、二宮さんは私の悩みを一瞬で消し去ってくれる

N「それさ、もしかして、Aちゃんのなかにはもう別の人がいるんじゃない？」

そう言われて考えてみた

別の人…

N「違う？」

ふふって甘く優しく笑った二宮さん

そんな彼を見た瞬間、

謎が解けて、世界が鮮やかになった気がした

わかったよ、

私のなかにはこの人がいるんだ

二宮さんが

.

そう思った瞬間から、顔が熱を持ち始めたのがわかった

だから、マスターが持ってきためちゃくちゃ強いお酒を急いでくっと飲む

これで顔が赤くても大丈夫かな

N「ど？わかった？」

あ「え、えっと、」

N「あ、ほんとにいたんだ笑」

あ「いました。けど、ちょっと無理ですね。この恋は笑」

二宮さんだよ？

私は貴方なんかとは住む世界が違う

ましてや私なんかに見向きもしないだろう

絶対にあり得ない

N「最初からそんなこと言って、わかんないじゃない」

あ「ふふ、いいえ、私なら大丈夫ですよ。気長に彦星様待ちますから笑」

もし、貴方が彦星様だったとしても

私は貴方を選べないよ