スマートorキザ ページ12
私が大体話し終わってカクテルを一口飲むと
N「そんで、今年でやめちゃうかもしんないの？」
あ「あー、はい、まだ決めてないですけどね」
N「なんでやめようなんて思ったのよ」
あ「いやぁさすがに、こんな年にまでなって夢見る訳にはいかないなと思い始めまして笑」
N「俺はいいと思うけどなぁ、その夢」
あ「え、」
意外だった、
こんなにもあっさり私の子どもっぽい夢物語に二宮さんが賛同するなんて
N「だってさ、もしかしたら織姫と同じような思いで同じように織姫のことを待ってる彦星がいるかもしんないじゃん」
あ「そんな、屁理屈みたいな…笑」
N「いや真剣にね」
その時の二宮さんの目はしっかりとしてて、嘘なんて言ってる感じは全然しなかった
N「てゆーか、その彦星待つのは彼氏ができたらやめるの？」
あ「あー、それ考えてませんでした笑」
N「そうなったらどうすんのよ」
あ「私と一緒にいるならその人が彦星だから、待ってる必要ないですね。だから、そのときはきっとやめますよ」
N「ふぅーん」
なんだか人に話して満足しちゃった笑
お酒も飲み終わる頃で時間の確認をすると結構いい時間だった
N「そろそろ？」
あ「そうですね、そろそろですね笑」
N「Aちゃん、」
あ「はい？」
N「また織姫と彦星の話聞かせてよ」
あ「そんなの聞きたいですか？笑」
N「うん、俺結構楽しかったよ、今日。だから、連絡先教えてよ」
あ「連絡先って、私なんかと交換して大丈夫ですか？」
N「だって、社長秘書でしょ？安心じゃん笑」
そう言ってケータイを取り出す二宮さん
断る理由なんてないし、私もケータイを出す
連絡先を交換して、登録する
N「また飲もうよ、そんでまた七夕の話楽しみにしとくから」
あ「はい、また楽しみにしてます。おやすみなさい」
そこで二宮さんとはお別れをした
そのあと私はトイレにいってからマスターに
あ「じゃあ、私も帰るんでお会計、」
マ「あぁ、それならもうもらったよ？」
あ「え？私まだ払ってないですよ？」
マ「和也が払ってったよ笑」
あ「うわ、スマート笑」
マ「な？ギザだろ？笑」
あ「たしかに笑」
そして私は家に帰った
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作者名：はるぽん | 作成日時：2015年7月8日 2時
