おしゃべり ページ11
そのあともマスターとお喋りしながら少しずつお酒を飲む
だんだん酔ってきて楽しくなってきた
あ「はぁー、彦星待つのも今年でやめようかなぁー」
実際、周りの同年代は結婚したり子供がいる人だっている
こんな夢見てないで、ちゃんと自分から動き出さなきゃいけないのもわかってる
マ「でも、今まで続けてきたんじゃないの？今年でやめていいの？」
あ「そうなんですよねぇー、今さら止めれなくなっちゃった笑」
「なにをやめちゃうんですか？」
あ「！？」
急に私の隣の席に座った人が話しかけてくる
マスクにキャップをかぶった男の人
だ、誰！？
マ「急に話に入ってきてAちゃん困ってるじゃん」
「知らない人じゃないんだし、いいじゃないっすか」
そういいながらマスクとキャップをはずし頭を振って髪の毛を整えたその男性は
あ「二宮さん！？」
N「はい、二宮さんですよー、こんばんはAちゃん」
あ「こんばんは、、、ってなんで！いるんですか！？」
N「なんでって、ここ俺のお気に入りだもん」
語尾に☆がつきそうなくらいかっこよくマスターに向けてキラって笑ったら
マ「褒めたってなんもでねぇぞ笑」
なんてやり取りで笑ってる
まだ状況についていけてないのは私だけ
頭がフリーズしてたら
N「元々俺が先にいたのよ？そこにAちゃんが入ってきて、楽しそうに一人で飲んでたから思わず声かけちゃったのよ」
あ「二宮さん先にいたんですか！？全然気づかなかった」
N「俺基本影薄いから笑」
あ「そんなことないですよ！！」
N「そんなことよりさ、さっきから織姫やら彦星やら、何の話してたのよ」
一瞬、話したってどうせまたバカにされるかもって思って考えてしまった
マ「Aちゃん、話してみれば？和也は案外キザでロマンチストだぞ？笑」
あ「マスター…」
マ「わかってくれるかもしれないぞ？」
二宮さんを見ると笑ってどうした？みたいな目で私を見てる
二宮さんなら、いい、かな
それから少しずつ私の昔から聞いていた織姫と彦星の話とか、
元カレに言われたこと、
それから毎年七夕は彦星様が来るのを待っているって事とか
全てを話してしまっていた
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作者名：はるぽん | 作成日時：2015年7月8日 2時
