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目の前に出された焼き鳥をがぶりと頬張る。熱いけど、焼き鳥は出されてすぐ食べるのがナンボ。


「これ本当うまい。食べな?」

「いただきます。」



がぶりと同じように焼き鳥を頬張り、みるみるうちに美味しそうな顔になった彼女を見て、

分かりやす。と心の中で呟いた。




「美味しい。私、焼き鳥大好き。」



少し興奮気味にこちらを向いた彼女は、思ったよりも顔の近くにいた。目が合ったと思ったらサッとそっぽを向かれてしまった。


ふわっと髪の毛が靡いて思わず見惚れる。




「もう酔っ払ってきたかな…」



なんて小さく彼女が呟いた。


さらさらしている髪の毛から少しだけ、彼女の耳がチラリと見えて、赤くなっているのに気付く。


照れたのか。顔が近かっただけで。


「かわいいね。」


漏れ出た言葉だった。
別に顔が可愛い子はごまんといるし、照れて赤くなる子だって少なからずはいる。けれど、その言葉を聞いた彼女は顔を伏せてますます赤くなってしまった。


へぇ。

こんな素直に顔に出る子はあまり見ない。
基本的に何かと繕っているような子が多いし、どっちかっていうと分かりやすくあざとい子も多い。


「ふふ、お水のむ?」



「飲みます……」



そう言ってお水をぐびっと飲んだ彼女は少しだけ頭が冷えたのか、また美味しそうに焼き鳥を頬張った。


コロコロ変わる表情を見て、子どもみたいなあどけなさなのだと、自分で腑に落とさせる。


こういう娘がいたら放っておけないんだろうなぁ、なんて考えながら彼女との会話を楽しんだ。彼女と一緒にいることに、居心地の良さを感じた日だった。



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にくまん(プロフ) - eriiiさん» 楽しみにしてくださっててとても嬉しいです。しばらく彼視点を更新していきますのでごゆるりとお楽しみくださいませ。 (11月25日 13時) (レス) @page25 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
eriii(プロフ) - この展開!!本編でめちゃくちゃ気になってました!彼視点楽しみです🥰 (11月24日 19時) (レス) @page23 id: 8d69bf7036 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にくまん | 作成日時:2023年11月2日 20時

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