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日の出はまだ見えないけれど、すでに外がだんだんと明るくなり始めていた。
太陽は顔を出してないのにこんなに明るいって、太陽の力ってすごい。太陽の明るさって、すごい。
そうして少しずつ、少しずつキラッと光り輝く太陽が顔を見せ始めた。
「あっでてきた。」
「おお。」
あちこちでも感嘆の声が聞こえ始める。
私、初日の出、いや日の出すら初めて見るかもしれない。
(これが、今年一番の、日の出…)
寒いはずなのに、繋いだ彼の手からの温もりがあったかい。眺めているだけなのに、なんだかじんわりと心も温かくなる。眩しいはずなのに、キラキラ水面から輝く太陽の光から目が離せない。
凄く神秘的で、綺麗。
なんだか涙が滲み出そうになった。
「江口さん…」
「……ん？」
「連れてきてくれて、ありがとうございます」
そう言って彼を見上げる。
「空が澄んでて、凄く綺麗で。新しい年が始まって、江口さんと一緒で。何だか私、たくさん幸せをもらってる気がします。」
彼は私をじっと見つめた。
「私、すっかり江口さんに絆されちゃったなぁ。」
そう言ってアハハ、と笑った。
「そんな可愛いこと言ってると…」
「……… 。」
二人で見つめ合う。
しかし彼がフイっとそっぽをむく。
「……ちゅーしちゃわないんですか…？」
彼の顔をじっと見つめてみる。今の私は、何だか高揚してて、恥ずかしさがあまりなかった。
「……あのねぇ。」
「え？」
「他に言うことあるでしょ？」
真意が分からずに、彼の目を見つめていると、彼がぐっと耳元に近づき囁いた。
「好きだよ。」
「…………。」
「待ってるんだけど、俺。」
それって…
私も好きって言うことを…
どうしよう。頭をぐるぐるさせる。
すると頬をぎゅっとつねられた。
「いたっ」
つねられた頬をさすると、それを見て彼が優しく笑った。
「…待ってるから。」
まただ。
心臓が、ぎゅっと掴まれる。
好きだ、好きだけど、好きなのに。
遠くで子ども達が日の出を背にしてはしゃいでる声が聞こえた。
新しい年の始まりだ。
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プシラブ(プロフ) - にくまんさん» すみません！出来ました…！ご丁寧にありがとうございます…🙇♀️ (11月1日 2時) (
レス) id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - プシラブさん» コメントありがとうございます。secretですがR18設定をしているので、プシラブさんご自身がR18コンテンツフィルタをNG設定にされているかもしれません。マイページ→設定より下部付近に18コンテンツ設定がありますのでご確認くださいませ⭐︎ (11月1日 1時) (レス) id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
プシラブ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます…！続編楽しみに待ってます…！！あとすみません…。secretが見当たらず…。まだ公開されていないというだけでしょうか…。もしそうでしたら本当に急かしている様に感じてしまうかもしれませんが、決してそういったことでないので…。 (11月1日 0時) (レス) @page43 id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます。嬉しいお言葉にぶるぶる震えております。近いうちに更新予定ですのでお楽しみに。 (10月31日 20時) (レス) @page45 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - サイドストーリーも続編も楽しみに待ってます🥰 (10月30日 20時) (レス) @page45 id: cd18282d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にくまん | 作成日時：2023年10月23日 0時
