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どれくらい走ったのだろう。気付けばかなり時間が経っていた。冗談言いながら揶揄われながらも彼との楽しい道中だったので、それほど時間が経ってるとは気付かなかった。
いつの間にやら周りに佇むビルはなくなり、辺りには明かりもあまりない。遠くの方に見えるのは…海……？
「着いたよ。」
海から少し歩きはするが、さほど遠くはない駐車場に彼は車を停めた。促されて車を降りる。
「うう、寒い。」と言いながら彼が自然と私の手を握る。そして繋いだ手をそのまま自分のポッケに入れた。
「海見に来たんですか？」
「海、というより。ここにきたら何が見えますか？」
「……？」
「初日の出でしょ。」
そう言って彼は優しく笑った。
「一緒に見たいなって。」
話を聞くと、彼は実家に帰り、することもなくボケーっとテレビを見ていたら初日の出のことを思い出したらしい。実家からわざわざ車で走らせてきたようだ。
夜ちょっと抜け出すくらいいいだろ。なんて言いながら彼は笑っている。
「初日の出見たら実家にまた帰るんですか。」
「うん、Aちゃんを送ったあと。」
「わざわざ…」
「だって、好きな子と見たいじゃん？」
ストレートに言われて心臓が跳ねた。繋がれた手が強く握られて温かい。
日の出が見えるだろう位置へ行くと、意外と多くの人がところどころに集まっていた。
もうちょっと時間あるかな…なんて言いながら彼は繋いだ手をギュッと優しく自分の方に引き寄せた。彼の腕と私の身体が密着する。
心臓が………
ドクンドクンと脈を打ち始めた。
彼から好きだと言われた言葉が脳内を駆け巡る。
好きって、言ったら、ダメかな…
彼の仕事柄、迷惑がかかるかもしれない。迷惑はかけたくない。そう考えるとなかなか勇気が出なかった。でも、そもそも一緒に出かけてる時点で…。
「どした？」
彼に見下ろされて、顔を覗かれる。彼はとても穏やかな顔をしてこちらを見ていた。いえ…と首を振り、私はぐるぐる巻きのマフラーに顔を埋めた。
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プシラブ(プロフ) - にくまんさん» すみません！出来ました…！ご丁寧にありがとうございます…🙇♀️ (11月1日 2時) (
レス) id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - プシラブさん» コメントありがとうございます。secretですがR18設定をしているので、プシラブさんご自身がR18コンテンツフィルタをNG設定にされているかもしれません。マイページ→設定より下部付近に18コンテンツ設定がありますのでご確認くださいませ⭐︎ (11月1日 1時) (レス) id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
プシラブ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます…！続編楽しみに待ってます…！！あとすみません…。secretが見当たらず…。まだ公開されていないというだけでしょうか…。もしそうでしたら本当に急かしている様に感じてしまうかもしれませんが、決してそういったことでないので…。 (11月1日 0時) (レス) @page43 id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます。嬉しいお言葉にぶるぶる震えております。近いうちに更新予定ですのでお楽しみに。 (10月31日 20時) (レス) @page45 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - サイドストーリーも続編も楽しみに待ってます🥰 (10月30日 20時) (レス) @page45 id: cd18282d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にくまん | 作成日時：2023年10月23日 0時
